来店動機/「新聞の折込チラシを見た」25%「WEB広告を見た」15%
2020年03月23日 15:00 / 経営
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オリコミサービスは3月23日、「WEB広告を見て店に行く人」「新聞の折込チラシを見て店に行く人」についての調査を行い、その結果を発表した。
最近では、実店舗への来店促進の手段としてデジタルの活用が積極的に行われている。折込チラシもWEB広告も、ともに来店客数を増やすことの貢献がデータで立証されているが、消費者がどのような情報の受け取り方をしているのかは、あまりデータがなく、参考になる指標が広告・販促に係わる人から必要とされていた。
来店動機に関する調査の結果、「折込チラシ(を見てそ)の店に行く」人は25.2%、「WEB上の広告で見たお店に行く」人は15.0%となった。「折込チラシのお店に行く」行動喚起については、25.2%と高い数字が確認できた。
WEB広告での情報接触により、同時にお店に行く人も15.0%がお店にいくという数字が上がっており、WEB広告起点の来店促進も役割を果たしていることがわかっている。
WEB広告を起点に「商品やサービスについてネットなどで調べる」行動喚起については高い数字があり、折込チラシ・WEB広告については、それぞれの影響する要素の中身に違いがあることがわかった。その他、折込チラシのクーポンを利用する人の比率が高かった。
チラシをあとで見るために机などに置いておくような行為(保存)は、折込チラシを受け取ったあとに取られる特長的な行動だという。
また、広告を受け取ったデバイスでそのまま購入までできるためか、WEB広告の数値は高く、Online to Onlineでの購買はWEB広告を起点に即時的に行われていることが推測される。
折込チラシの行動喚起、WEB購読の行動喚起について、検索や探索という行動(もしくは思索)は、オンライン・オフラインにかかわらず、どこで起こるかがわからないが、スマホの登場以来、調べたいときに調べ、買いたいときに買う行動が
一般化している。
実店舗への来店という行動に限ってみても、情報の届け方としては、折込チラシでも、WEB広告でも、それぞれに役割があり、行動をあと押しすることができるというのが今回の調査から得られた。
どちらかの手段だけでは届かない層が存在することが、別の調査でも分かってきている。それぞれの特徴を踏まえて、使い分け/併用をすることでプロモーションを設計することが重要と分析している。
さらに、直近1年間で新聞をとっている人の中で見れば、57.1%が折込チラシの店に行くことがあったと答えている。
新聞折込広告は、地元の情報が多く、信頼性が高いとされている。住んでいる近隣で何かしら興味をひく情報に接触すれば、「お店に行く」という行動が取られやすいことがわかった。
チラシを見る頻度としては、ほぼ毎日見る・まとめて見る人を合わせると66.1%だった。わざわざテレビCMだけを見る行動、WEB上の広告を中心に見るような行動がそれほど高頻度で起こっていることは考えにくい。しかし、新聞を購読している人の中に、習慣的に広告を見る行動として「折込チラシを見る」行動が、生活の中に組み込まれていることが推測される。
オリコミサービスでは折込チラシの効果向上、検証だけではなく、デジタルを活用した集客手段との併用で効果を高めるためのサービス提供について多くの引き合いがある。
新聞折込広告については、その接触のされ方や効果についてのデータを多くのクライアントから求められている。今回の調査から、Offlineの折込チラシと、OnlineのWEB広告の役割の違い、接触のされ方についての検証。今後もクライアントの成果向上を目指して、そのための数値検証・提供を行っていく。
■調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の20~69歳の男女合計1625サンプル
調査期間:2020年2月28日(金)~3月6日(金)
■問い合わせ先
オリコミサービス
所在地:東京都中央区銀座6-13-16 銀座ヒューリックウォールビル6階
TEL:03-6734-7150
FAX:03-6734-7170
https://www.orikomi.co.jp/
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