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ヤマダHD/東日本リユースセンター群馬工場を増設

2022年05月26日 14:30 / 経営

ヤマダホールディングスは5月26日、グループ企業であるシー・アイ・シーにおいて、使用済み家電のリユース製品の増産体制構築を目的として、ヤマダ東日本リユースセンター群馬工場(群馬県藤岡市)を増設したと発表した。

<東日本リユースセンター群馬工場>
東日本リユースセンター群馬工場

ヤマダ東日本リユースセンター群馬工場の新工場は、敷地面積約1万4876m2。在庫保管能力の大幅増加もさることながら、リユース製品の生産台数は、従来の7万台から、2022年度は年間18万6000台へ拡大、リユース製品を増産し、需要拡大に対応する。

同社グループは、1997年6月27日に、家電製品リサイクルを手掛けるシー・アイ・シーを設立し、家電製品のリユース事業に本格参入した。

シー・アイ・シーでは藤岡に第1工場、第2工場や滋賀工場、新工場の設立・稼働にあたり、家電製品リユース事業拡大への取り組みを推進している。取り扱い製品も、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・小型家電、その後エアコンと幅広に拡大し、大型家電を含めた家電製品リユースという新たな市場を創出する規模まで成長している。

リユース生産における人材育成、ヤマダデンキ店舗網を生かした製品調達や配送物流、買い取り、下取りスキームなどの構築を行ってきた。ヤマダデンキでは2015年のアウトレットリユース第一号店を開設し、アウトレットリユース店の全国展開を進めている。ヤマダデンキのアウトレット業態店舗は、近年のエシカル消費の高まりを受け、全国展開を視野に店舗を拡大。再販売時には、最長2年間の保証を付帯するなど顧客が安心して利用できるサービスを提供している。

新工場では主に大型家電(冷蔵庫、洗濯機)を扱う。

工場の増設により、従来のエアコンやテレビ、小型家電に加え、冷蔵庫や洗濯機など、再製品化するまでの工程が長い大型家電のリユース製品の増産・保管が可能となる。買い取りした家電製品を分解・洗浄・厳密な機能チェックを経て再製品化。再製品化されたリユース製品は、ヤマダホールディングス独自の環境マーク「YAMADA GREEN」認定商品として、全国に展開するヤマダデンキのアウトレット業態店舗にて販売する。

リユースできない使用済み家電は、金属やプラスチックとしてグループ企業内のリサイクル工場にて再資源化している。また、2022年には、小型家電リサイクル処理能力100万台処理体制に向け、新たなリサイクル工場の増設を計画している。

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