セブン&アイ/イトーヨーカ堂とヨークを合併、スーパーストア事業再編
2023年06月16日 17:30 / 経営
セブン&アイ・ホールディングスは6月16日、連結子会社であるイトーヨーカ堂とヨークを合併すると発表した。9月1日付で、イトーヨーカ堂を存続会社、ヨークを消滅会社とする吸収合併を行う予定だ。
2023年3月9日に公表した「中期経営計画のアップデートならびにグループ戦略再評価の結果について」では、「食」の強みを軸とした国内外CVS事業の成⾧戦略・具体的なアクションプランを推し進めいる。
その一環として、イトーヨーカ堂、ヨークにより運営されている首都圏のスーパーストア事業(以下、SST事業)について統合再編を実施し、注力する首都圏におけるシナジー及び運営効率を最大化すべく、合併を実施する。
SST事業におけるオペレーション改善の完遂には、首都圏における運営統合が必要となる。また、MDや調達などのシナジーの最大化のために、イトーヨーカ堂及びヨークの協働をさらに推進する。合併を通じ、本社機能を最適配置することでオペレーション改善の効果と効率を最適化する予定だ。
あわせて、イトーヨーカ堂が営む製造インフラ事業をPeace Deliに吸収分割により移管することで、グループ共通インフラとしての機能を集約し事業基盤強化を図る。
2023年2月期のイトーヨーカ堂の営業収益は7293億4200万円、営業利益4億800万円、経常利益10億8700万円、当期損失152億300万円だった。ヨークの営業収益は1824億7100万円、営業損失3億9600万円、経常損失3億5600万円、当期損失23億6400万円だった。
なお、合併による吸収合併存続会社の商号、事業内容、本店所在地、代表者の役職・氏名、資本金及び決算期はいずれも変更はない。
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