ドラッグストア・調剤薬局/倒産が過去10年で最多、負債総額143億円

2024年12月11日 15:10 / 経営

帝国データバンクの調査によると、2024年11月までに医薬品小売事業者の倒産は34件発生した。

<倒産が過去10年で最多>
倒産が過去10年で最多

負債総額は143億9800万円となり、過去10年で件数・金額とともに最大となった。

34件の内訳を見ると、業態別では「調剤薬局」が28件で最も多かった。続いて「ドラッグストア」(3件)、「配置薬」(2件)、「薬店」(1件)となっている。

また、都道府県別では「東京都」(7件)、「宮城県」「新潟県」(各4件)が目立った。負債額別では、1億円未満の小規模倒産が20件を占めた。

なお、同社が、全国約3900人の医薬品小売事業者を対象に経営者年齢の分布を調査したところ、60歳以上が全体の62.2%を占めた。

さらに、調剤薬局と密接な関係にある医療機関(病院・診療所・歯科医院)の倒産は11月までに57件発生。過去最多だった2009年(通年で52件)をすでに上回っている。

同社では「今後も調剤薬局を中心とした医薬品小売事業者の競争が続くなか、経営者の高齢化がより深刻化することで、倒産のみならず休廃業・解散の件数も増加していく」とみている。

ドラッグストア/9月の売上高は3.9%増の7288億円(経産省調べ)

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