ユニクロは2月22日、「セミオーダー感覚でつくれるストレッチウールジャケット」(税別1万4900円)の取り扱い店舗を全国118店に拡大する。
取り扱店舗拡大に先駆け18日、本社のプレスルームで商品発表会を開催した。「セミオーダー感覚でつくれるストレッチウールジャケット」は1月12日に発売を開始。
オンラインストアのほか、UNIQLO GINZA店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、新宿西口店、池袋東武店、池袋サンシャイン60通り店、御徒町店、世田谷千歳台店、吉祥店、心斎橋店、UNIQLO OSAKA店の専門コーナーで販売していた。
セミオーダー感覚の商品を販売するのは、ユニクロでは初めての取り組み。あらゆる人々のライフスタイルに合った着心地の良い服を提供するという「LifeWear」コンセプトのもと、誰もが自分にピッタリのサイズで着用できる本格ジャケットをリーズナブルな価格で提供する。
品格が求めらるフォーマルやビジネスなどの着用シーンでスタイリッシュに着てもらうために、高級素材の「Super110’S ウール」を初めてユニクロのジャケットに採用した。
繊維の細い「Super110’S ウール」を98%配合したことで、光沢感のある仕上がりを目指した。
立石学メンズMD部アウターMDチームリーダーは「素材、フィット感、ディテールの3つにこだわってジャケットを開発した。いかり肩の人もなで肩の人にもフィットするナチュラルショルダーを採用し、首から肩にかけて自然なラインを描く、ファッション性と着心地を両立したデザインとした」と商品を紹介した。
身幅、袖丈のサイズを、レギュラーフィット32パターン、スリムフィット32パターンの全64パターンから選べる。
袖丈は1センチ単位で10センチまで調整でき、カラーバリエーション(ダークグレー、ライトグレー、ブラック、ネイビー)と合わせて、全2112通りの組み合わせを提供する。
これまで、既製品では合わなかったお客にも、自分サイズのジャケットを提供。注文後、最短7日で指定の場所に配送する。
ユニクロの同素材のパンツと組み合わせることで、スーツとしても利用できる。同素材のパンツとセットアップスーツにした場合は、2万890円となる。
ビジネスやカジュアルなどのシーンを問わず、自由にコーディネートを楽しめるという。
専門コーナーには、各シルエットそれぞれ9サイズ(XXS~3XL)のサンプルを配置。スーツの販売について専門教育を受けたスタッフが採寸を行う。
取扱い店舗拡大へ向け、全国118店のスタッフを本社へ集め、集合研修を実施。スーツ専門店と同等の採寸サービスを提供するという。
ジャケットへ先駆け、ユニクロでは2012年8月に、オンラインストア限定で、レギュラーフィットのみ、全115サイズでセミオーダーシャツの販売を実施。
2015年8月から、セミオーダーシャツ(2990円)の通年販売を開始。レギュラーフィットとスリムフィットの2種類、全169サイズを展開。生地は100番双糸を使用、スリムフィットでは、ストレッチ性をもたせた。
勝田幸宏執行役員R&D統括責任者は「シンプルなものをよりよくしていくというLifeWearの発想の延長から生まれた商品で、スーツ市場への本格参入を狙った取り組みではない。ジャケットを主体に構成しているため、パンツを変えることで、スーツとしても、カジュアルな服装としても着こなせる」と商品を解説した。
同業他社のセミオーダーと異なり、1183通りのシャツ、2112通りのジャケットをEC倉庫にすべて確保し、ピックアップして配送する体制を整えたのが特徴。セミオーダーシャツは最短翌日配送、セミオーダージャケットは最短7日で配送できる。
勝田氏は「スーツの流行は、短期間で大きく変化はしない。当社が考えるベーシックでシンプルな商品を開発しているため、通年で同じ商品を販売する。生地も春夏秋冬と通年で対応できる素材を選んでいる。ベーシックな商品を通年販売できれば、値下げロスも削減でき、在庫リスクも少ない」と語った。
これまでは、オーダー商品の購入は、オンライサイト特設ページのみであったが、新しい販売サービスとして、店舗レジ支払い・自宅配送サービスを開始。
セミオーダーシャツ、セミオーダージャケットは、ユニクロアプリを通じて購入すれば、店舗レジで支払いをし、自宅配送を注文することが可能になる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。