モスフードサービス 決算/4~9月増収増益、販管費・コスト抑制に注力

2024年11月11日 15:09 / 決算

モスフードサービスが11月8日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高475億7800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益27億1100万円(14.5%増)、経常利益28億4800万円(11.0%増)、親会社に帰属する当期利益17億8200万円(18.8%増)となった。

<“新とびきり”シリーズ>

国内モスバーガー事業の売上高は377億4600万円(3.3%増)、セグメント利益(営業利益)は34億6300万円(0.6%増)。

消費の二極化に対応した商品として、プレミアム価格帯の新たな定番商品や期間限定商品を発売。レギュラー価格帯を含めた価格のグラデーション化により顧客の選択肢を増やすことで、より幅広い層の顧客の獲得につなげた。全社的に費用対効果を意識することで販管費の抑制を徹底したほか、在庫回転率向上による保管費の減少、移送の効率化などコストの抑制に取り組んでいる。

出退店実績は、出店11、退店9、店舗数1315。

店舗施策では、居心地の良い店舗空間づくりを推進したほか、カフェ需要に対応してドリンクやスイーツを充実させた。さらに、店舗スタッフの業務手順を減らし、焼成などオペレーションの時間短縮が可能な厨房機器を導入することで生産性を向上させ、顧客への商品提供時間の短縮に取り組んだ。

10月以降は、店舗看板を視認性の高いシンプルなデザインに順次リニューアルしていく。

デジタル技術の活用面では、顧客の利便性向上に向けた取り組みとして、レジに並ばず着席して注文できる「お席で注文」を全店に導入した。

さらに、将来の人手不足を見据えた対策として「フルセルフレジ」の導入やデジタルサイネージを活用したドライブスルーでの注文時間短縮に取り組んでいる。

マーチャンダイジング事業では、ECサイト「モスライスバーガー専門店」で、海外の料理をヒントに開発した新商品を販売し、商品ラインアップの充実を図った。

海外事業の売上高は83億9900万円(2.5%増)、セグメント利益は9200万円(前年同期はセグメント損失1億4800万円)。前年度の価格改定などで原価率が改善している。

店舗数は、全体で15店舗減少し、441店舗。

日本の食文化を大切にした定番商品に加え、現地の嗜好を取り入れたローカライズ商品を販売するなど、地元の人にも愛される地域に根差した店舗展開を推進。商圏の変化・人流の変化に対応して、不採算店舗の閉店や既存店の改装、本社経費の抑制など収益性改善に取り組んだ。

通期は、売上高940億円(1.0%増)、営業利益42億5000万円(1.5%増)、経常利益44億5000万円(1.3%増)、親会社に帰属する当期利益26億5000万円(3.0%増)を見込んでいる。

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