マミーマート/9月期当期利益は過去最高の47億円、次期9店舗改装・7店舗オープン
2024年11月12日 16:02 / 決算
マミーマートが11月12日に発表した2024年9月期決算によると、営業収益1607億4100万円(前年同期比10.8%増)、営業利益64億3400万円(9.0%増)、経常利益69億5400万円(8.8%増)、親会社に帰属する当期利益47億3300万円(9.7%増)となった。
2023年11月に中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)を公表し、同計画の3カ年は収益力拡大へ向けた「先行投資フェーズ」として位置づけ、既存の「マミーマート」店舗から、新フォーマット「生鮮市場TOP!」「マミープラス」への業態転換を進めている。
9月30日現在の店舗数は、80店舗(マミーマート43店舗、生鮮市場TOP!27店舗、マミープラス8店舗、温浴事業1店舗、葬祭事業1店舗)。
2024年9月期は新規出店2店舗、既存店の改装10店舗と、前年を上回る投資を実施した。その中で、当初の通期予想は増収減益の計画だったが、これまでの取り組みによる効果が計画を上回り、第2四半期公表時に通期予想を上方修正している。その後も業績は好調に推移し、通期で増収増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、過去最高を更新した。
スーパーマーケット事業の売上高は1580億5500万円(11.1%増)、セグメント利益63億9100万円(9.3%増)。新フォーマットへの業態転換後、圧倒的な価格と品質の追求、ほかにはないオリジナル商品の開発、SNSを利用した情報発信により、顧客の来店頻度が向上し、売上高とセグメント利益の増加に寄与している。
フルセルフレジの導入や、三郷物流センターの本格稼働による効率的な運送など、効率的な店舗運営により生み出した利益を投資に充て、顧客の支持拡大により、過去最高益を達成した。
商品開発にも注力し、新しい商品カテゴリー強化を図るため、自社製造工場である彩裕フーズに総菜の新規設備を導入。「お弁当・お惣菜大賞2024」では、11年連続となる受賞を達成し、最優秀賞3品、入賞14品の計17品の受賞となった。これらを含め、総菜・弁当・スイーツにおける累計受賞数は、スーパーマーケット業界で最多の107品となる。
今後は、精肉・総菜・ベーカリーの自社製造工場である「彩裕フーズ」の第三工場設立、サプライチェーンマネジメントやAI・DX関連、物流センターへの投資を実行するという。
次期は、9店舗の業態転換を伴う改装と、7店舗の新規出店を計画。出店地域を既存エリアから広域関東圏に拡大していく。
2025年9月期は、営業収益1850億円(15.1%増)、営業利益62億5000万円(2.9%減)、経常利益67億円(3.7%減)、親会社に帰属する当期利益47億5000万円(0.3%増)を見込んでいる。
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