イオン九州 決算/2月期増収増益、食料品など好調で売上高初の5000億円突破

2025年04月11日 17:24 / 決算

イオン九州が4月11日に発表した2025年2月期決算によると、営業収益5316億1900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益105億3700万円(1.5%増)、経常利益110億2200万円(4.6%増)、親会社に帰属する当期利益60億3500万円(14.1%減)となった。

イオン九州

既存店の売上高前期比が第1四半期1.5%増、第2四半期3.8%増、第3四半期4.4%増、第4四半期4.6%増と右肩上がりに伸長し、売上高が初めて5000億円を突破した。

衣料品・住居余暇商品を中心に季節性の高い商品群が天候影響を受けたが、新規出店に加え、売上構成比の高い食料品の売上が堅調に推移した。日常消費に対する節約志向の高まりに応え、「しあわせプラス(応援価格)」をはじめとする生活応援施策の品目数拡大や取引先と連携したオリジナル商品の展開、「トップバリュベストプライス」の展開強化など値ごろ感を重視した訴求を強化している。

食料品を中心とした生活必需品の物価高騰への対応を進めつつ、人件費や電気代等のコスト増加影響を低減するべく、店舗DX関連投資を積極的に推進。生産性の向上に努めた。成長事業における今後の高速出店に向けて新たな都市部小型店舗モデルの構築、マイクロプロセスセンター等を活用した商品供給体制の構築や店舗オペレーション効率改善等を推進している。

店舗面では、新たに16店舗を出店。一方で、業態転換やスクラップ&ビルドに伴う一時的な閉鎖を含む14店舗を閉鎖したことで、年度末における店舗数は340店舗となった。

売上総利益率は価格政策を強化したことで前期に比べ低下したものの、政策の効果により売上高が伸長。売上総利益額は3.2%増となった。ショッピングセンター全体の集客に努めたことで、その他の営業収入は2.0%増となり、営業総利益は3.0%増となった。

販売費および一般管理費は3.1%増。新規出店や既存店活性化の推進など今後の成長に向けた先行投資に伴う減価償却費の増加に加え、2期連続で賃上げを実施するなど従業員満足の向上に努めた結果として人件費が増加。前期より出店を開始したイオンウエルシア九州における先行投資に係る経費が増加している。

高騰する電気代への対応として省エネ投資の推進による電気使用量の低減に努めたが、政府による補助金が前年度より減額された影響もあり、下半期における既存店の水道光熱費は14.4%増となった。

一方で、積極的に推進してきたセルフレジや電子棚札等の店舗DX投資の活用について従業員教育による理解が進み、第3四半期以降、人時コントロールの精度が向上。人時生産性は前年同期に比べて第1四半期2.0%増、第2四半期3.6%増、第3四半期4.2%増、第4四半期8.4%増と大きく改善した。

2026年2月期は、営業収益5510億円(3.6%増)、営業利益106億円(0.6%増)、経常利益101億円(8.4%減)、親会社に帰属する当期利益53億円(12.2%減)を見込んでいる。

イオン九州 決算/3~11月営業収益は過去最高3919億円、新規出店と食料品堅調で

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

イオン株式会社に関する最新ニュース

一覧

イオン九州株式会社に関する最新ニュース

一覧

決算 最新記事

一覧

イオンに関する最新ニュース

一覧

スーパーマーケットに関する最新ニュース

一覧

増収増益に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧