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吉野家HD/3~8月は、全業態が増収増益で営業利益2.2倍

2017年10月06日 14:39 / 決算

吉野家ホールディングスが10月6日に発表した2018年2月期第2四半期決算は、売上高976億8900万円(前年同期比4.5%増)、営業利益21億3600万円(126.1%増)、経常利益24億4800万円(107.7%増)、当期利益12億9000万円(18.0%減)となった。

吉野家の売上高は、485億7400万円(0.3%増)となった。営業利益は、アルバイト時給の上昇や社会保険の適用拡大等による人件費の増加などがあったものの、増収と売上原価の低減により、19億6500万円(22.1%増)だった。

12店を出店し、19店を閉鎖した結果、期末店舗数は1196店となった。

冷凍牛丼の具などを販売する外販事業の売上高の増加に加え、Tポイントデータをもとに、お客の多様なニーズに対応する商品として「豚スタミナ丼」「沖縄タコライス」などの新商品を積極的に導入した。

朝食時間帯の活性化策として「ハムエッグ定食」「釜揚げしらすおろし定食」、夏の定番商品として「麦とろ牛皿御膳」を販売した。

新規顧客層の獲得や生産性向上、従業員労働負荷の軽減を目的として次世代店舗の実験を行っており、今後も新しい店舗モデルの構築に向け実験店を拡大し、検証を進める。

はなまるの売上高は、136億1000万円(13.9%増)、営業利益は、増収等により、10億1500万円(51.2%増)となった。店舗数は、28店を出店し、4店を閉鎖した結果、454店となった。

積極的な出店に伴う店舗数の増加で増収となった。今後も、駅前や駅ナカなどへの新立地とショッピングセンター内への出店を進める。

4月には全店規模の大型販促「天ぷら定期券」の実施に加え、3月からリリースしたスマートフォン向け「はなまるうどん公式アプリ」が、8月には20万ダウンロードを達成し、お客に対する新たなアプローチ方法として好評だった。

アークミールの売上高は、114億9900万円(1.2%減)、営業利益は2億1000万円(321.6%増)となった。店舗数は、3店を閉鎖した結果、181店となった。

しゃぶしゃぶ業態における競争の激化による「どん亭」の客数減少の影響等で減収となった。一方、マネジメント力強化のための営業組織の再編成などにより、原価、人件費の適正化を図り大幅な増益となった。

京樽の売上高は、133億7000万円(5.8%増)となった。営業利益は、増収等により、2億7700万円(691.4%増)なった。店舗数は、13店を出店し、10店を閉鎖した結果、332店となった。

「海鮮三崎港」を中心とした出店に伴う店舗数の増加に加え、好評のテイクアウト事業における「中巻セール」や「ハレの日」の各セール、外食事業における「本まぐろ祭」「(赤皿)99円セール」、180円皿を充実させた「いっぱち祭」などを効果的に実施したことにより、既存店売上高が堅調に推移した。

フードコート立地の開拓に向け、店内釜炊きのお米が主役の丼物新業態「日本橋人形町釜膳」店を出店した。

通期は、売上高2020億円(7.1%増)、営業利益44億円(135.9%増)、経常利益51億円(85.4%増)、当期利益21億円(68.2%増)の見通し。

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