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ヤマダHD/4~12月、暖房・季節家電低調で減収減益

2024年02月01日 16:16 / 決算

ヤマダホールディングスが2月1日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高1兆1710億6100万円(前年同期比0.5%減)、営業利益387億5100万円(1.5%減)、経常利益426億2600万円(3.3%減)、親会社に帰属する当期利益268億5100万円(12.2%減)となった。

<ヤマダデンキ>

人流の回復と経済の正常化が一層高まる一方、消費支出はレジャー・サービスなどが中心となり、家電小売業界の来店客数が減少傾向にある。その中で、インバウンド需要の回復、省エネを意識した冷蔵庫・洗濯機などの高付加価値商品、自動調理器具などの時短家電や理美容器具は堅調に推移したが、暖冬などの影響で暖房器具・季節家電が低調だという。

デンキ事業の売上高は9672億2000万円(1.2%減)、営業利益は357億円(2.2%増)。くらし体験・体感・完結型店舗「LIFE SELECT」をコアにしたエリア店舗開発を展開し、インターネット販売と店舗を融合したYAMADA web.com店、リユース・アウトレット店、既存のテックランド、LABIの各業態店舗の開発・販売拡大でシェアは向上している。

住建事業の売上高は1884億6100万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は7億8300万円(前年同期比59.9%減)。

住建事業の会社別実績(内部取引相殺前)は、ヤマダホームズは売上高564億1600万円(3.2%増)、営業損失23億8200万円(前期の営業損失13億6100万円)となり、中古再販・分譲が好調に推移したことで増収となったが、住宅資材原価上昇に伴う粗利率減少、販売力向上に向けた営業人員拡充と積極的広告投資による販管費上昇により減益となった。

なお、2023年10月31日にセキホームを子会社化し、富山県エリアでの営業力強化を図っている。

ヒノキヤグループは売上高900億9700万円(2.8%増)、営業利益23億9100万円(13.7%減)。住宅事業・断熱材事業ともに順調に推移し、ウッドショックの影響も解消され始めたが、インフレによる外注費・人件費その他素材価格の上昇が影響し、増収・減益となった。

バスやキッチンなどの開発・製造を担うハウステックは、商品価格戦略の見直しの継続、徹底した経費コントロール、グループのシナジー効果などで売上高460億3500万円(3.5%増)、営業利益17億6100万円(18.8%増)の増収・増益だった。

通期は、売上高1兆6860億円(5.3%増)、営業利益505億円(14.6%増)、経常利益551億円(10.1%増)、親会社に帰属する当期利益319億円(0.2%増)を見込んでいる。

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