DNP/長期保存とフードロスを削減できる新タイプ容器
2017年06月02日 14:00 / 商品
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大日本印刷(DNP)は5月31日、冷蔵で長期保存できる調理済み食品(レディミール)を製造する加熱調理殺菌システム「Micvac(ミックバック)」で、2種類の食品を1パックに収納できる2室タイプの新しい容器を開発した。
ミックバックは、2012年から販売しているが、2室タイプの容器を開発したことで、以前から要望が高かった「カレー+ご飯」、「おかず+パスタ」などの人気メニューに対応できるようになった。
DNPは、専用の殺菌包装ラインと包装材を販売する。DNPはミックバックの製造ラインと包装資材を国内外の食品メーカーに提供し、2020年度に12億円の売上を目指す。
蓋材のフィルムに貼付された、特殊な機能をもったバルブ(ラベル)は、加熱により容器内圧が上昇すると容器内の蒸気を放出し、冷却工程では外気が流入しないよう密封する機能があるため、容器内での加熱調理殺菌を可能にしている。
このシステムで生産されたレディミールは長期の保存性に優れ、フードロスの削減にも効果的という。
今回の新容器(2室タイプ)では、中央仕切りのシール部を工夫することで1枚のバルブでも2室を同時に調理・殺菌することができる。
単身者や共働き世帯の増加による個食化や調理の短時間化などのライフスタイルの変化にともない、電子レンジで加熱するだけで簡単に食べられるレディミールの需要が拡大している。
DNPは、こうしたニーズに最適なパッケージとして加熱調理殺菌システム「ミックバッグ」のライセンス契約をスウェーデンのMicVac社と締結している。
ミックバッグは、専用容器に食材を充填し密封後、マイクロ波で加熱し、調理と殺菌を短時間で同時に行うシステム。
そのため、ビタミンなどの栄養素を損なわず、野菜のシャキシャキ感など食材の美味しさを保持しながら、冷蔵での長期保存ができる。
消費期限の延長による食品の廃棄ロスの削減により、国内でも利用が広がってきている。
今回新たに、2種類の食品を1パックに収納できる2室タイプ容器を開発したことで、栄養バランスの良い一食完結タイプの食品がより提供しやすくなった。
このタイプは、欧州地域ですでに「カレー+ご飯」などに採用されていますが、今回DNPは、持ち手部分を大きく持ちやすくするとともに、落としても割れにくいように形状を工夫し、コンパクトな容量にするなど、日本向けに改良を加えて開発したという。
■Micvac
http://www.dnp.co.jp/works/detail/10117269_18925.html
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