ローソン/8月末でネットスーパー「ローソンフレッシュ」終了
2018年06月28日 18:10 / EC
ローソンは8月末、ネットスーパー「ローソンフレッシュ」を終了する。
<ローソンフレッシュ>
出典:ローソンフレッシュホームページ
ローソンフレッシュは、2013年1月に開始した定期宅配「スマートキッチン」を前身とし、2014年6月にスマートキッチンを一新する形でスタートしたネット宅配サービス。
生鮮食品、加工食品、コスメ、日用品など約8000アイテムを宅配で提供していた。
配送は、ヤマト運輸と日本郵便の2社を中心に行い、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨の首都圏では、商品合計税込5000円以上で送料を無料としていた。
直近1年間の利用者は約6万人で、うち70%が首都圏在住者だった。
配送料の高騰もあり、事業として黒字転換することが難しいと判断したため、サービスを終了するという。
<ローソンフレッシュピック>
出典:ローソンフレッシュピックホームページ
今後は、2018年3月6日から、東京都世田谷区、渋谷区、神奈川県川崎市、横浜市の一部地域(約220店舗)で開始した「ローソンフレッシュピック」で、ローソンフレッシュに代わるサービスを提供する。
ローソンフレッシュピックは、毎日8時までにスマートフォンの専用アプリで予約した商品を、指定のローソン店舗で当日18時以降に購入と受け取りができるサービス。
1回あたり、税込500円以上の注文から利用でき、既存の物流網を利用して、ローソンの店頭で商品を受け取るため、配送料は無料となっている。
ローソンの店頭にはない、野菜や果物など青果、豆腐や納豆など日配食品、調味料など食品のみ合計520種類を販売する。
食材と調味料などがセットになったミールキットが約20種類と豊富で、さらに成城石井などスーパーや専門店の商品を販売するのが特徴。
現在は、サービスを改善しており、店舗によっては、15時以降の店頭受け取りにも対応している。
ローソンフレッシュの売上はローソン本部に計上していたが、ローソンフレッシュピックの売上は加盟店に計上するため、加盟店支援にもつながる。
2019年2月末までに、首都圏の2000店にローソンフレッシュピックの対象店舗を拡大する計画で、ローソンフレッシュに変わるサービスを提供する。
広報部によると、「生鮮食品やミールキットなど夕食の材料をローソンフレッシュピックで購入してもらい、店頭では揚げ物などのできたて惣菜やローソンの惣菜などを購入してもらうことで、働く女性の家事を支援できるようなサービスに成長させたい」という。
■ローソンフレッシュ
https://fresh.lawson.jp/
■ローソンフレッシュピック
https://loppick.jp/pc_index.html
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