NEC、ナビタイム/六本木「スマート街路灯のサイネージ」に混雑状況表示
2020年10月28日 13:40 / IT・システム
六本木商店街振興組合、NEC、三井住友カード、ナビタイムジャパンは10月28日、スマート街路灯のサイネージに混雑状況の表示を開始した。
行政や民間が保有する様々なデータの利活用による三密回避・混雑回避に向けた取り組みとして、六本木を対象に、8月から実施した混雑状況、消費行動などの分析・可視化を行う実証実験で取得した人流情報・購買情報などのデータに基づいた情報を提供するもの。
六本木商店街に設置されたスマート街路灯に搭載したカメラ、AIによる映像解析技術により、来街者の移動方向、属性(性別・年代)および人数を24時間リアルタイムに推定する。
三井住友カードのキャッシュレスデータを活用することで、商店街周辺エリアにおける新型コロナウイルス感染拡大前後の消費ボリューム、性別・年代別の消費行動の変化を分析。ナビタイムの電車混雑情報と組み合わせ、消費と人の動きへの影響を可視化する。
これらのデータと東京都が公開しているオープンデータ(新型コロナウイルス感染症情報、犯罪発生情報など)、気象庁の気象データを組み合わせて相関関係を分析。六本木商店街におけるエリア・時間ごとなどでの傾向を捉えることで、三密回避・混雑回避のための仕組みの調査・検討など、安心して来街者が訪れることができるまちづくりに取り組む。
混雑状況は、六本木商店街に設置されたスマート街路灯に搭載したデジタルサイネージを活用し、を地図上にリアルタイムで可視化。直感的で分かりやすい表示として、東京2020オリンピックスポーツピクトグラムのデザインも手掛けるグラフィックデザイナー廣村正彰氏の監修のもと、ピクトグラム・サイネージコンテンツの手法を採用した。
なお、来街者の推定データ取得に使用する際には、カメラの映像を推定データの生成後に即時破棄する。
来街者個人が特定可能な情報は保存せず、統計情報である推定データのみを保存することで、プライバシーに配慮した仕組みを実現している。カメラ映像の運用については、個人情報保護法をはじめとした関係法令および「カメラ画像利活用ガイドブック」を遵守の上、関係各機関および有識者からの助言のもと、六本木商店街振興組合としてのガイドラインを独自に作成の上、運営している。
三井住友カードのキャッシュレスデータにおいても、個人および加盟店を特定できないように統計化した情報を使用。また、ナビタイムの電車混雑情報は、独自の電車混雑シミュレーション技術で生成した予測データで、個人を特定する情報ではないという。
東京都の「官民連携データプラットフォーム データ利活用実証プロジェクト」における三密回避に向けたプロジェクト「混雑状況と人の流れ・属性、エリア全体の消費動向等の可視化」の一環として実施している。
■問い合わせ先
NEC 産業ソリューション事業部
ソーシャルライフイノベーショングループ
TEL:03-3798-6023
E-Mail:streetlighting@isd.jp.nec.com
ナビタイムジャパン
MaaS事業部
TEL:03-3402-0760
E-Mail:maas@navitime.co.jp
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