アスクル/出荷頻度が低い商品の品切れ解消に向け実証実験開始
2021年12月15日 11:40 / IT・システム
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アスクルは12月15日、「カスケード型発注」への切り替えを目指した実証実験を実施していると発表した。
「カスケード型発注」とは、顧客からの注文予測量をベースとしたアスクルからの商品発注量、納品希望日にサプライヤーの納品が困難な場合に、当該商品を別のサプライヤーに自動的に発注(カスケード発注)するプロセスのこと。
同社では近年、あらゆる業種の顧客に向け商品の品ぞろえを強化しているが、出荷頻度が低い商品の在庫数量以上の注文に伴う、品切れ解消による販売機会ロスの低減のため、順次対象商品や対象センターを拡大し、カスケード型発注の本格運用に向け商品発注プロセスの高度化に取り組んでいる。
今年10月、OAPC用品の一部からASKUL Logi PARK横浜での実証実験をスタート。11月にはDCMセンターへも検証範囲を拡大した。来年2月まで実験を行い、本格運用に向けて、課題要件の洗い出し、システム対応の検討を進めているという。
アスクルは2025年5月期までの中期経営計画において、ロングテール品の在庫化を進め売上拡大することを成長戦略の一つとして位置付けている。
一方で、専門商材の占める割合が多く販売数量が多くないロングテール品は、ヘッド商品と比較すると需要変動を起因とした品切れによる販売機会ロスが見られ、これまでも品切れ解消に向け、さまざまな施策を重ねてきたが十分な改善には至っていなかった。
今回、このような販売機会ロスに関する課題を根本的に解決するため、カスケード型発注を導入すべく実証実験を開始したもの。対象商品は約500アイテムで、順次対象カテゴリを拡大する予定となっている。
今後も在庫商品の拡充や物流プロセスの高度化など、DXによるプラットホーム改革を推進していく考えだ。
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