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高島屋/23年バレンタインデー売上12%増目指す、SDGs意識したチョコも充実

2023年01月06日 14:04 / 販促

高島屋は1月6日、ショコラの祭典「アムール・デュ・ショコラ」の詳細を発表した。

<100以上のブランドが集結するアムール・デュ・ショコラ>
アムール

オンラインストア1月6日会期スタート、高島屋各店(関東)では1月25日順次開始となる。同イベントは日本橋店、新宿店、横浜店、玉川店、柏店、大宮店、高崎店、岐阜店、大阪店、京都店、堺店、泉北店、岡山店にて開催する。

世界から100以上のブランドが集結。同社のバレンタインデー催事は年々売り上げが伸びており、今年の売り上げは前年比12%増(店頭8.4%増、オンライン18.9%増)を目指す。

昨年の平均客単価は約6900円で、今年は7000円以上を見込んでいる。

<売上12%増目指すと森下バイヤー>
売上12%増目指すと森下バイヤー

同社MD本部食料品部の森下由佳子バイヤーは「今年は3年ぶりに行動制限のないバレンタインデーであり、高い売り上げ目標を掲げた。年々オンラインでの売り上げが伸びており、コロナ前は約15%だったシェアは、今年約37%を予想している。昨年12月14日からオンライン予約も実施。男性の店頭購入も増えており、ショコラ好きの祭典として好評を得ている。また、物価高となっている昨今の消費を意識し、海外ブランドでは従来の1箱4000円程度の商品に加え、3000円程度ながら高品質なブランドも登場している」と説明した。

今年は、日本初のショコラブランド、チェコ・プラハのチョコレートなど大粒で買いやすい価格のブランド、6つのブランドがセットになったBOX、環境・社会問題にショコラでアプローチしたブランドなどがそろった。

<コラボBOX、日本初上陸の「ファビアン・デアル」>
コラボBOX、日本初上陸の「ファビアン・デアル」

日本初上陸ブランドは「ファビアン・デアル」と「ラ・ロシェ」。「ファビアン・デアル」は2022年フランス・リヨン近郊の町で開業した気鋭のブランドで、ヴィーガンショコラを提供する。「ヴィーガンショコラBOX(11種・計12個入り)」3996円。

<ナッツをふんだんに使ったラ・ロシェ>
ナッツをふんだんに使ったラ・ロシェ

買いやすい価格のブランドでは、レバノン発のチョコレート「ラ・ロシェ」は、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、アーモンドなどをふんだんに使った商品を販売。欧州に比べ、ナッツの産地に近く調達コストが抑えられる分、大ぶりなナッツ入りチョコレートが楽しめる。「高島屋セレクトボックス(7種・計7個入り)」で税込み3024円。

チェコ・プラハの「シュタイナー&コヴァリク」はプラハで親しまれているプルーンを使ったチョコなどがそろう「高島屋ボンボンアソート(4種・計9個入り)」2592円。北イタリア伝統の大粒チョコレート「ブラマルディ」からは「限定ボックス」(6種・計12個入り)が2700円となっている。

また、6つのブランドの味が1箱で楽しめる「スペシャルコラボレーションBOX2023」(6種・計6個入り)3397円も登場する。森下バイヤーは「原材料、輸送費、包材などの価格高騰が続き、ブランドによっては10%前後価格を上げている。6つのブランドをお得に楽しめるコラボレーションBOXは昨年に比べ在庫を20%増やした」としている。

<MAAHA CHOCOLATEの花のチョコレート>
花のチョコレート

さらに、森下氏は「ショコラの選び方について、スターパティシエの人気はもちろん、環境・社会問題などSDGsを意識して選択する顧客が増えているのを感じる。昨年、田口愛さんがガーナで起業したMAAHA CHOCOLATE(マーハチョコレート)の花のチョコレートはすぐ完売してしまい、今年は取り扱いを増やした。日本茶を応援するTeaRoomとのコラボ、パッケージが花瓶としてリユースできるチョコムーとゴンチャロフとのコラボチョコも楽しめる」と述べた。

マーハチョコレートの「花のチョコレート」(9種・計9個入り)は、3845円。エディブルフラワーは省エネルギーで栽培し、農薬不使用のエディブルフラワー専門店「エディブルガーデン」の花を使用している。

<語れるチョコを提供と田口氏>
語れるチョコを提供と田口氏

田口愛氏は、「さまざまな催事に出店している中で、生活者がカカオの取引や生産地について関心が高まっているのを感じる。カカオ農家の自立支援になるチョコであり、今回はスマホで花言葉を作成できるキャンペーンも実施する。コロナ禍で人に会う機会が減ったが、チョコの由来を語ることで、つながりを取り戻すきっかけにもなればうれしい」と話している。

<TeaRoomとのコラボチョコ>
TeaRoomとのコラボチョコ

TeaRoomは2018年創業。日本茶の組合と生産工場を継承し、アートをフックに日本茶を世界に広めている。今回、廃棄予定だったウイスキー樽を再利用した樽熟成紅茶、有機抹茶、強焙煎ほうじ茶を提供。ブルガリ イル・チョコラート、モンサンクレール、トシ・ヨロイヅカがトリュフなどに商品化した。

<文化の力で日本茶の単価を上げたいと岩本氏>
文化の力で日本茶の単価を上げたいと岩本氏

岩本涼CEOは「世界で抹茶味が人気を得てきているが、日本茶の生産農家は収入が低く、廃業が続いているという課題がある。文化の力で日本茶の単価を上げたい」と意気込みを語った。

<ピエール マルコリーニのアフタヌーンティー>
ピエール マルコリーニのアフタヌーンティー

物販に加えて、今年は店頭でのイートインも充実。新宿店では1月25日~2月3日、ピエール マルコリーニの手掛ける初めてのアフタヌーンティー(1人前6600円)を予約制で提供する。

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