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大手百貨店/3月売上高5社2~3割増、前年の反動あり客数回復

2021年04月01日月次

三越伊勢丹ホールディングス、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテイリング、高島屋、そごう・西武は4月1日、3月の売上速報を発表した。

三越伊勢丹31.1%増、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店)33.3%増、エイチ・ツー・オー(阪急阪神百貨店)32.7%増、高島屋29.5%増、そごう・西武25.7%増だった。

3月1日から、首都圏を除く2府4県の緊急事態宣言が解除(首都圏の1都3県では、21日まで再延長)に伴い、関西店舗を中心に徐々に来店客数が回復し、前年の反動もあり、各社回復基調にある。

■三越伊勢丹HD(2020年3月期売上高:1兆1191億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比35.5%増、三越日本橋本店店頭29.7%増、三越銀座店33.9%増などで、三越伊勢丹既存店計31.1%増だった。

札幌丸井三越35.9%増、函館丸井今井32.7%増、新潟三越伊勢丹11.1%減、松山三越52.0%減など、国内グループ百貨店既存店計は11.9%増となり、国内百貨店既存店計は25.8%増となっている。

国内百貨店(既存店舗)の売上は、前年の新型コロナウイルス感染拡大の反動もあり、18カ月ぶりに前年実績を上回った。

また、緊急事態宣言解除に伴い3月22日以降は全店舗が通常の営業時間(レストランを除く)に戻り、大都市圏店舗を中心に入店客数は回復傾向をみせている。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、宝飾・時計・ラグジュアリーブランドなど高付加価値商品が引き続き好調で売上を牽引した。

食品では年度末のご挨拶用途での進物需要、卒業・入学のお祝いやホワイトデーなどの需要は底堅く推移した。

オンライン売上は、店頭の期間限定イベントと連動した企画などが特に好調で、前年比約1.8倍と2月を上回る伸びをみせた。

免税売上は、主要3店舗における前年3月実績の反動が大きく国内百貨店(既存店舗)合計で前年実績を上回った。

■J.フロントリテイリング(2020年2月期売上高:1兆1336億円)
大丸松坂屋百貨店の売上高は前年同月比33.3%増、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は33.9%増だった。

コロナ禍における外出自粛の影響は残るものの、前年すでに感染症の拡大により売上が大きく落ち込んでいた反動もあり、前年を大きく上回った。

商品別では、ラグジュアリーブランドが、緊急事態宣言の解除された関西や名古屋の店舗を中心に売上を伸ばしたほか、高級時計や美術の高額品が好調だったという。

3月度の大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は対前年33%増。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は対前年123%増(客数64%減、客単価同523%増)。

■H2O(2020年3月期売上高:8972億円)
百貨店事業の全社計の売上高は前年同月比32.7%増となった。内訳は阪急本店44.9%増、阪神梅田本店9.7%増、支店計24.7%増。

3月1日から、首都圏を除く2府4県の緊急事態宣言が解除(首都圏の1都3県では、21日まで再延長)。それに伴い、阪急うめだ本店・高槻阪急・神戸阪急ではレストランフロアの営業時間を1日から、阪神梅田本店においては、地階スナックパークなどの営業時間を3日から延長した。

また、阪急メンズ東京では22日から営業時間を通常の20時閉店に戻した。

関西店舗を中心に徐々に来店客数が回復。若年層、ファミリー層に加え、年配層の姿も徐々に見受けられるようになってきた。さらに春休みに入ると、キャリーケースをもった旅行客も増加したという。

売上高は、前年が新型コロナウイルスの影響が大きかったこともあり、大幅に実績を上回る。特に都心店(売上高前年比37%増)が、郊外店(20%増)に比べ、反動が大きい。既存店の前々年比は17%減、インバウンドを除く国内売上高の前々年比も10%減と回復基調にある。

インバウンドの売上高前年比は約2倍だった。

ECは、ホワイトデー、人気イベントと連動した取り組み強化により、フードが伸長。EC全体としても売上高前年比約2倍と高伸が続く。リモートショッピングサービスの「Remo Order」は、「WEBカタログ」の充実もあり春ファッションの新作やギフトが好調だった。

阪神梅田本店では、建て替え工事に伴う地階の売場閉鎖がさらに拡大し、食品売場面積が約3割減となる。また、上層階においても、一部売場移設などの工事が本格化し、売場面積減となる。

阪急本店は、気温が比較的高い日も多く、春の新生活に向けたお買物が活発化。目的買いでない顧客も目立ったという。婦人ファッションでは、春ものの動きが好調。一方、ブライダルに加え、卒業や入学、就職など、前年苦戦したモチベーション需要が戻りつつある。また、鮮度感のある「D2Cブランド」のイベントが好調だった。

ラグジュアリーでは、100万円以上の高額品のまとめ買いも見られ、500万円クラスのバッグも動く。富裕層を中心に海外旅行に行けないなど外出消費の抑制によるモノ消費への高い意欲が見受けられ、その傾向が続いている。

前年は、マスク着用で苦戦したサングラス、ピアス、イアリングが比較的好調。マスクを着用した顔周りのおしゃれアイテムを取り入れる新しいスタイルが広がりつつある。

インバウンドの売上高前年比は約3倍。国内売上高は、前々年比5%減とコロナ前の水準に近づいている。

■高島屋(2020年2月期売上高:9190億円)
高島屋各店の既存店計売上高は前年同月比29.5%増、岡山高島屋、岐阜高島屋、高崎高島屋を含めた各店・および国内百貨店子会社の既存店計は28.9%増となった。

3月度の店頭売上は、コロナ影響による前年の臨時休業(28日・29日 日本橋店・横浜店・新宿店、28日 大阪店)、営業時間短縮などの反動から、前年実績を上回った。

免税売上は前年比131.8%増、免税を除いた店頭売上は25.3%増(既存店計27.9%増)。なお、対前々年比では、店頭売上は18.5%減(既存店計17.2%減)、免税売上は82.6%減(既存店計82.6%減)、免税を除いた店頭売上は12.5%減(既存店計11.0%減)となった。

店舗別売上は、全店が前年実績を上回った。

商品別売上(同社分類による15店舗ベース)は、美術品を除く商品群が前年に比べ増加となっている。

■そごう・西武(2020年2月期売上高:6001億円)
そごう・西武10店の売上高は前年同月比25.7%増、西武池袋本店は33.1%増となった。

昨年、新型コロナウィルス感染拡大により大幅売上減となった反動で、高額商品を中心に、ほぼ全領域で前年を大きく上回っている。

商品別にみると、高級雑貨・プレステージブランドが約55%増、衣料品計が約35%増、婦人雑貨・インテリアが約20%増だった。

免税売上は約25%増、客数は約55%減となった。

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