イオン/1月は、正月企画・トップバリュ好調でイオンリテール既存店2.0%増
2025年02月10日 16:19 / 月次
イオンが発表した1月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール2.0%増、イオン北海道2.7%増、イオン九州5.1%増となった。
また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海2.2%増、フジ2.3%増だった。
ミニストップは1.9%増、コックス3.0%増、ジーフット16.3%減、キャンドゥ1.2%減となっている。
<主な連結各社の1月売上高前期比伸び率一覧>
業態 | 社名 | 前年同期比 | |
全店 | 既存店 | ||
GMS | イオンリテール | 1.8%増 | 2.0%増 |
イオン北海道 | 10.7%増 | 2.7%増 | |
イオン九州 | 4.7%増 | 5.1%増 | |
SM | マックスバリュ東海 | 3.4%増 | 2.2%増 |
フジ | 1.6%増 | 2.3%増 | |
CVS 専門店 |
ミニストップ | 1.5%増 | 1.9%増 |
コックス | 5.8%増 | 3.0%増 | |
ジーフット | 19.1%減 | 16.3%減 | |
キャンドゥ | 0.7%減 | 1.2%減 |
1月前半は、年末年始の大型連休に伴う帰省や旅行の増加により、家族や親戚と過ごす「ハレの日」需要を取り込んだ。1日~5日に初売りを実施し、全国のイオンモールでは、正月の雰囲気を楽しめる900以上のイベントを開催。「ハレの日」に欠かせない豪華なご馳走を強化し、家族でシェアできる大容量の総菜や、すき焼き用の黒毛和牛、ずわいがに、彩り豊かな海鮮贅沢手巻き寿司などを用意した。
一方、1月後半はガソリン価格の高騰や物価上昇の影響により、顧客の節約志向が一段と高まる中、価格戦略の中心に「トップバリュ・ベストプライス」を据え、お買い得商品の品ぞろえを拡充することで節約ニーズに対応している。
総合小売事業のイオンリテールは、今年も元旦より営業した。価格が高騰している米を含む食料品や家電をカートに詰め合わせた食品・家電の「福カート」のほか、対象の衣料品を自由に組み合わせて割引が適用される「えらべる福袋」など、お買い得企画を拡充して展開。節約志向の高まりに対応した「トップバリュ」の売上が好調に推移した結果、既存店売上高が3カ月連続で上回った。
食品の部門別では、農産、水産、デリカやグロサリー、デイリーが好調に推移し、食品の既存店売上高は、前年実績を29カ月連続で上回っている。ヘルス&ビューティケアでは、全国的なインフルエンザの流行により、風邪関連品や抗原検査キットの需要が拡大。調剤・ファーマシー部門が売上をけん引し、既存店売上高が35カ月連続で前年を上回っている。
スーパーマーケット事業では、家族で楽しめるご馳走メニューを拡充。ポイント販促の強化やトップバリュの拡販など売上拡大に取り組んだ結果、主要企業10社計の既存店客数が10カ月連続で前年を超え、既存店売上高は23カ月連続で前年実績を上回った。
特にマックスバリュ東海では、フローズン、デリカの強化に加え、地域商品を活用した品ぞろえの充実や、既存店舗の活性化、移動スーパーの展開など、地域に根ざした施策が奏功し、既存店売上高が3カ月連続で前年を上回っている。
サービス・専門店事業のコックスは、初売りから冬物セールにかけて堅調に推移。気温の低下に伴い、冬物のプロパー商品が伸長した。
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