銀座・表参道/1~3月の賃料、坪当たり賃料は7万9071円
2017年06月02日 16:00 / 経営
総合不動産サービス大手のJLLは6月2日、銀座・表参道のプライムリテールマーケットの賃料市況を発表した。
調査によると、第1四半期(1~3月)の賃料は月額坪当たり7万9071円(前年同期比1.9%増)となり、18四半期連続で賃料は上昇した。
上昇ペースは減速したものの、2四半期連続で上昇し、銀座空中階の賃料上昇を反映した。1階賃料は銀座・表参道ともに安定的に推移した。
価格は前期比横ばいで0.9%の上昇となった。投資利回りは安定的に推移したため、主に賃料上昇を反映した。上昇ペースは4四半期ぶりに減速した。プライムリテールエリアにおける投資事例はみられなかった。
2017年第2四半期に竣工したギンザ シックスなどの大型商業施設の新規供給は多くの需要を吸収したものの、第1四半期の需要は堅調に推移した。
第1四半期の新規開業には、表参道のFratelli Paradiso、米国飲食店Umami Burger が挙げられる。
今後、銀座で、第2四半期にCOS、Santoni、第3四半期にBonpointが開業する予定だ。
賃貸市場は、堅調な出店需要と限定的な供給を背景に、賃料上昇基調は継続するとみられる。しかしながら、賃料は前回ピークに迫っていることから、上昇ペースは減速する見通し。
投資市場は、投資利回りの低下余地は限定的となっていることから、価格は主に賃料を反映して上昇する見通し。
第2四半期は中央通り沿いにギンザ シックスが竣工した。このほか、銀座朝日ビルは2017年秋に銀座並木通り沿いに竣工する予定だ。
地上12階建ての規模であり、低層階はリテールに、中上層階はハイアットグループのホテルに供される。
広域の表参道エリアでは、第2四半期に明治通りとキャットストリートの起点にて渋谷キャストが竣工した。
地上16階建ての規模で、主用途はオフィスと住宅ながら、低層階はリテールに供された。
第3四半期には明治通り沿いに神宮前タワービルディングが竣工する予定だ。地上23階建てのオフィスビルであり、低層階がリテールに供される。
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