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東急不動産/自然エネルギー利用でVPPとロボットを使った充電シフト実証を実施

2021年07月26日 13:00 / 経営

東急不動産は7月26日、SBエナジー、ソフトバンクロボティクスと、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」、除菌清掃ロボット「Whiz i(ウィズアイ)」、配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」を、蓄電リソースとして使ったバーチャルパワープラント(VPP)システムで充電シフトの実証を行うと発表した。

<(左から)検証に使用する「ペッパー」「ウィズアイ」「サービィ」>

VPPは、自然エネルギーの発電設備と電力需要家側の蓄電設備を統合的に制御し、仮想発電所のように機能させて電力の需給調整を行う技術。

今回の実証は、VPPシステムとロボットを蓄電リソースに使うことによる自然エネルギー利用の拡大、調整力の確保、系統増強の回避などを目的に、8月2~6日の期間で行う。

東急不動産が開発を行う施設「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」(東京都港区)で、SBエナジーのVPPシステムを使い、ソフトバンクロボティクスのペッパー1体、ウィズアイとサービィ1台を蓄電リソースとして活用して、太陽光発電の余剰電力を利用したバッテリーの充電時間をシフトする有効性を検証する。

<実証の流れと概念図>

具体的には、VPPシステムに太陽光パネルが設置された家庭の電力データを連係し、余剰電力量を集計する。次に蓄電リソースとして使用するロボットのバッテリー容量の情報をVPPシステム上の計算用仮想バッテリーの情報として入力し、充電可能量を計算する。

その上で、集計した余剰電力量と計算用仮想バッテリーの充電可能量から、充電制御指示を行うロボットの選定。VPPシステムからの充電制御指示に沿って、遠隔操作で対象となるロボットに充電を行う。

東急不動産では、竹芝エリアで最先端のテクノロジーを街全体で活用するスマートシティーのモデルケース構築の一環として実証に取り組む。

SBエナジーは、VPPシステムの実用化を検証し、自然エネルギーの有効活用に向けた仕組み作りを行う。ソフトバンクロボティクスでは、ロボットのバッテリーを使った効率的な電力システム構築と自然エネルギーからの電力確保の可能性を確かめ、ロボットソリューション需要の拡大につなげる。

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