流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





値上げによる家計支出増/月平均1万4673円、購入価格下げる2位は「パン」

2022年08月09日 16:00 / 経営

楽天インサイトは8月9日、「値上げに関する調査」結果を発表した。

<2022年になって以前より値上がりしているモノ・サービスの認知状況>
モノ・サービスの認知状況

2022年になって以前より値上がりしているモノ・サービスの認知状況を聞いたところ、「食料品」と回答した人が全体の79.8%でトップだった。

次いで「ガソリン・燃油」(76.2%)、「水道光熱」(61.9%)、「日用品」(59.0%)、「外食」(50.3%)、「飲料品(酒類を除く)」(42.9%)となった。性年代別でみると、「食料品」では女性50代で90.1%、女性60代で92.1%とそれぞれ9割を超えた。

一方で、男性20代でみると、上位4項目の認知が全体より15ポイント以上低かった。また、男性30代では、「食料品」の認知(72.8%)が全体より5ポイント以上低い一方、「家電」の認知は40.2%と全体より10ポイント以上高く、他の性年代と比較しても特に高いという。

値上げによって自身の家計に最も影響があると思う項目を一つ聞いたところ、「食料品」が42.1%でトップとなり、次ぐ「水道光熱」(18.5%)と20ポイント以上の差がついた。

モノ・サービスの値上げによる家計への影響を認識している人に対し、1カ月あたりの家計の支出がいくら増額しているかを聞いたところ、平均で1万4673円の増額となった。

<平均的な1カ月の家計支出増加額>
平均的な1カ月の家計支出増加額

家族構成別の平均をみると、トップが「親と子と孫の3世代以上の世帯」で2万563円となり、次ぐ「夫婦/パートナー2人だけの世帯」(1万4618円)、「親と子、夫婦/パートナーと親など2世代世帯」(1万4582円)よりも約6000円、「単身(1人住まい)世帯」(1万3562円)よりも約7000円高い結果だった。

<購入頻度を減らす品目1位は菓子類>
購入頻度を減らす品目

また、食料品・飲料品の値上げに伴い、購入頻度を減らす品目を聞いたところ、「菓子類」が最も高く20.7%となり、次いで、「インスタント食品(カップラーメン、インスタントラーメンなど)」(19.4%)、「小麦粉・ミックス粉類・製菓材料類」(15.0%)となっている。

<購入価格帯を下げる品目1位は生鮮食品>
購入価格帯を下げる品目

食料品・飲料品の値上げに伴い、購入価格帯を下げる品目を聞いたところ、「生鮮食品」が最も高く15.6%となり、次いで「パン類」(14.7%)、「インスタント食品」(11.6%)という結果だった。

さらに、食料品・飲料品の値上がりによる家計への影響を乗り切るために工夫していることについて聞いたところ、「クーポンを使ったり、割引がある時に買い物をしたりする」が最も高く53.0%で、次が「安い時に多めに購入して保存しておく」(49.5%)。

食料品・飲料品の値上げに伴う、家計への影響を乗り切るための情報収集先を聞いたところ、「実店舗のチラシ」が最も高く33.7%で、そのほか「実店舗の店頭(商品そのもの、POP、店員の説明)」(26.0%)、「TV番組」(24.0%)と続いている。

調査は、2022年7月12日と7月13日の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20~69歳の男女1000人を対象に行った。

■問い合わせ先
https://insight.rakuten.co.jp/report/20220809/

■食品「値上げ」関連記事
食品主要105社/値上げ7月末までに累計1万8532品目、改定率平均14%

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧