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バローHD/SCM強化で物流子会社「中部興産」が鷺富運送を子会社化

2024年04月02日 12:45 / 経営

バローホールディングスは4月2日、連結子会社である中部興産が、鷺富運送(本社:石川県白山市)の発行済株式の100%を取得し子会社化すると発表した。

株式の取得価額は、取引相手先との守秘義務契約により非開示となるが、 第三者によるデューディリジェンス結果ならびに株式価値算定結果を踏まえて相手方と協議を 重ね、最終的に合理性のある価額として、自社の取締役会決議を得たうえで決定しているという。

<両社の得意領域のイメージ>

中部興産は1969年の創業以来、物流システム、設備などを設計・開発する独自の物流技術を活用した倉庫運営と自社配送を行っている。また、東海・北陸・関東・関西エリアに展開するバローグループ店舗に対応し、物流センターを24拠点運営している。

鷺富運送は「運輸の使命に徹して、社会の信頼にこたえる」を経営理念とし、主に石川県・福井県・富山県を中心に3温度帯別の食料品と医薬品の輸配送業務を事業基盤としている。幹線輸送から各センターでの仕分け、共同配送など多様な物流サービスを提供している。

事業拠点として、一般食料品・医薬品を扱う「鶴来営業所」(石川県白山市)、チルド・冷凍食品を扱う「美川営業所」(石川県白山市)を展開。ドライ車両35台、冷凍車両44台、合計でトラック79台を所有する。

株式取得により、期待されるシナジーとして、「倉庫運営ノウハウの共有」がある。今後、複雑、高度化するシステム投資等の圧縮やマテハンの共有化、人材交流と育成を想定している。また、「川上への物流領域の拡大とサプライチェーンの高度化」として、両社のネットワークを活用した新規集荷、配荷業務の受託拡大、両社の近隣集荷先、配荷先の整理による配送効率の向上、両社の事業所、倉庫の共同利用を検討していく。

2023年3月期の鷺富運送の売上高は19億9900万円、営業利益4200万円、経常利益8900万円、当期利益1400万円だった。

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