ローソン×NEC/従業員の行動を分析・可視化する実証実験、店舗作業3割削減を目指す

2025年10月30日 16:14 / IT・システム

NECは10月30日、ローソンと共に、NEC開発の映像認識AIと大規模言語モデル (Large Language Model、以下LLM)を活用して、店舗従業員の作業行動を分析・可視化する実証実験を埼玉県の1店舗で開始したことを発表した。

<実証実験イメージ>
ローソン

期間は10月27日から11月2日まで。

少子化に伴う労働力不足が重要な課題となる小売業界では現在、それを補うための生産性向上施策が求められている。効率化を実現するために、まずは現在の業務の実態把握が必要である一方、店舗での作業項目は100以上もあるという。

これまでは、各所要時間を正確に把握するために担当者が直接店舗で作業に立ち会い、手作業で作業時間を計測する必要があった。

そこで今回の実証実験では、店舗に設置したカメラで作業中の従業員を撮影し、その映像を分析する。映像認識AIによって、映像内の従業員の業務を作業項目に分類。さらにLLMが、分類された各作業工程やその所要時間を文字化し、店舗作業内容を定量的に把握できるレポートの自動作成を行う。

その後、作成されたレポートが業務効率化施策の検討のために活用できるかを検証。レポートが示した時間と、従来の手段で計測された作業時間を比較し、今後の店舗の施策検証に活用できるかの有用性を評価する。将来、店舗作業の定量化によって、作業時間を30%削減することを目指す。

なお、実証実験で撮影する映像については、映像分析対象となる従業員および顧客等の偶然写り込んだ人々のいずれに対しても、個人を特定する利用を一切行わない。プライバシーについては十分に配慮し、個人情報保護法や関連法令を遵守した上で、実証実験にのみ利用する。映像データは厳格な安全管理措置を講じ、実証実験の終了後、速やかに削除するという。

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