東京駅/グランスタ第2期増床で21店が新規出店、目標年商25億円
2017年04月25日 18:51 / 店舗レポート
JR東日本グループの鉄道会館は4月27日、東京駅構内の商業施設「グランスタ」と「グランスタ丸の内」の第2期増床をオープンする。
JR東京駅丸の内地下エリアで、エキナカ商業施設「グランスタ」とエキソト商業施設「グランスタ丸の内」を広げた。
雑貨・コスメ・カフェ・サービスなど、グランスタに5店、グランスタ丸の内に16店、合計21店が出店し、合計店舗面積は約3600m2で、目標年商は25億円。
2016年夏から2017年夏にかけて、丸の内地下エリアの商業施設を増床リニューアルする一環。2016年7月27日に第1期として23店が開業した。第1期の年間売上高は約40億円で、ほぼ計画どおりに推移した。
6月下旬に第3期、8月下旬に第4期を開業し、3期~4期の目標年商は約35億円。
全4期が開業すると、グランスタ丸の内、グランスタ新エリアの合計店舗数は55店となり、年商100億円を見込む。
既存のエキナカ商業施設「グランスタ」のレジ通過客数は1日平均4万5000人で、年末の繁忙期は1日8万人となっている。
エキナカ、エキソトに新たな商業施設を設置することで、駅利用者の潜在需要を掘り起こしたいという。
丸の内地下中央改札口は、東京メトロ丸の内線東京駅につながっており、1日平均で12万人が通行する。丸の内から八重洲地下街へ続く、八重洲側自由通路は、1日平均で約5万人が通行している。
これまでは通路しかなかったスペースに新たに商業施設を設置した。
開発コンセプトは「広がる東京駅時間」で、駅利用者だけでなく、東京駅やその周辺エリアの生活者へ新たな価値の提供を目指す。
既存のエキナカ商業施設「グランスタ」は、弁当・惣菜・銘菓を中心とした駅利用者のニーズに対応した店舗を集積している。
駅の利用者のほかに、東京駅で周辺で働く人、東京駅を訪れる人までターゲットを拡大し、街の中で買い物を楽しむような空間を目指した。
店舗構成は、東京駅の商業施設で欠落している要素やニーズの高い要素を考慮した。
東京駅では、気軽にコーヒーやお茶を楽しむ店舗が少ないことから、ハンドドリップのコーヒーも提供する「5 CROSSTIES COFFEE」を誘致した。
改札内、改札外のどちらからでも利用できる店舗で、駅利用者の休息の場所を提供する。
本格的なバーカウンター「ランデヴー」を設け、ワインショップ・エノテカが出店し、駅でありながら、本格的なワインを提供する。
バーカウンターは6席で、そのほか店内で立ち飲みにも対応する。毎月一回は、有料のワインセミナーを開き、ワインファンを増やしていきたいという。
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