JR西日本/3月期の流通業、セブンイレブン好調で増収増益
2018年05月15日 11:00 / 決算
JR西日本が発表した2018年3月期決算によると、流通業の売上高は2398億円(前年同期比2.5%増)、営業利益72億円(38.9%増)となった。
百貨店が大阪店B1、B2の営業終了により減収となったものの、物販・飲食業において、セブン-イレブン提携店舗が好調であったことなどにより、増収となった。
営業利益はセブン-イレブン提携店舗の好調と二重経費解消に加え、百貨店が大阪店のB1、B2営業終了により売上効率が改善したため増益となった。
物販・飲食の売上高は1617億円(6.0%増)、営業利益60億円(18.3%増)。百貨店の売上高は701億円(4.5%減)、営業利益9億円(前期に対して11億円増)だった。
従来のコンビニエンスストア「ハートイン」などを、SEJとの提携店舗へ転換する計画を前倒しで概ね完了させたほか、宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」の積極的な出店拡大などの施策を推進した。
30店のSEJ提携店舗への転換、新規出店を実施するとともに、2017年6月には駅改良とともに駅ナカ店舗などの整備を進めている広島駅に「アントレマルシェ」を開業した。
このほか、市中への店舗展開も進めており、7月には「からふね屋CAFE」を「あべのキューズモール」に開業した。
百貨店では、訪日観光需要の獲得や京都駅ビル20周年を活用した施策の展開などに取り組んだ。
流通業セグメントに区分される宿泊特化型ホテルは、4月に「ヴィアインあべの天王寺」、8月に「ヴィアイン梅田」を開業した。
なお、不動産業のひとつであるショッピングセンターの売上高は596億円(1.5%減)、営業利益87億円(9.9%減)だった。
来期の流通業の売上高は、物販・飲食1670億円(3.3%増)、百貨店691億円(1.4%減)、合計2448億円(2.1%増)、営業利益は、物販・飲食44億円(27.7%減)、百貨店10億円(1.1%増)、合計57億円(21.9%減)の見通し。
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