三越伊勢丹ホールディングスは11月1日、中国最大のECサイトを運営するアリババグループの越境ECサイト、天猫国際(Tmall Global)に参入すると発表した。
デジタル戦略を経営の根幹に据え、WEBとリアルを融合し、新たな価値・顧客・事業を創造する取り組みの一環。
越境ECサイト天猫国際に、日本の百貨店業として初めて、11月下旬の本格参入に向けたテストを開始する。
三越伊勢丹グループ独自商品を中心に、日用品MDが多い他出店ブランドとの差別化を図る。
婦人、紳士、子供のファッション衣料、雑貨、化粧品、食品、リビング用品など、数百型から開始し、随時、取扱い商品を拡大する。
スタート時は、独自ブランドとシーズン企画で展開。国内取組先ブランドは随時追加し、2017年春以降は、デザイナーとのコラボレーション企画をはじめ、ブランド、アイテムの増加を予定する。
三越伊勢丹グループ店舗では、毎日海外からのお客が多数来店し、2016年上期の免税売上高は、2013年上期と比較し、約3.7倍に伸びている。
中でもその約7割を占める中国のお客は、すぐれた日本製品や、日本のお客に売れているものへ高い関心を示している。
日本で買い物をしたお客との継続的な関係構築に加え、中国での新たな顧客開拓をも視野に入れ、中国でも直接販売できるECサイトへの出店を目指していた。
三越伊勢丹がセレクトした安心、安全で質の高い商品を展開し、日本の高品質商品中心の品ぞろえ、現地店舗や国内店舗への連携、中国でのマーケティングノウハウ蓄積につなげる。
今後は、修理加工といったアフターケア、商品を手にとって体験できるポップアップショップをはじめとするプロモーションなど、現地のグループ店舗ネットワークを活かした三越伊勢丹ブランドならではのサービスを提供する予定だ。
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