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食品メーカー/23年は1万品超の値上げ、加工食品が2906品でトップ

2023年01月20日 16:10 / 商品

東京商工リサーチ(TSR)は1月20日、国内の主要食品メーカー121社が、2023年1月以降の出荷・納品分で価格改定を公表した商品数を発表した。

食品メーカー121社のうち、2023年1月以降の出荷・納品分で値上げを公表したのは64社(構成比52.8%)で5割以上にのぼる。64社の値上げの対象商品は、1万36品と1万品を超えた。

値上げの要因では原材料高に加え、製造に掛かる光熱費や資材価格も影響している。1万36品目の分類別では、加工食品(2906品)、冷凍食品(2289品)、調味料(1755品)、飲料・酒(1431品)が上位となっている。

<加工食品がトップで3割を占める>
加工食品がトップで3割を占める
※出典:東京商工リサーチホームページ

値上げ率について、2023年1月以降に出荷・納品の商品のうち、値上げ率「5%以上10%未満」が最多の5,267品(構成比52.4%)で半数以上を占めた。

次いで、「5%未満」が3635品(同36.2%)で、「10%未満」は全体の約9割(同88.7%)だった。

<値上げ率>
値上げ率

一方、パンやスナック菓子を中心に価格は据え置きながら、内容量を少なくする「内容量変更」(実質値上げ)も99品(同0.9%)あった。

値上げを表明した64社が、リリースなどで公表した値上げの「理由」では、「原材料」が1万34品でトップ。次いで、「資源・燃料」の9618品、「資材・包材」が8799品と続いている。「為替」は2497品で、理由の5番目に、「人件費」は1196品となっている。

<値上げ理由別>

価格改定の対象となる1万36品の分類別では、最多が加工食品2906品(構成比28.9%)で、全体の約3割を占めた。

次いで、冷凍食品2289品(同22.8%)、調味料1755品(同17.4%)、飲料・酒1431品(同14.2%)と続く。

加工食品2906品の内訳では、ハム・ソーセージ974品、練り物・すり身が732品、缶詰等360品の順で多かったという。

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