ウェザーニューズ/小売・アパレル・化粧品向け「乾燥指数API」提供開始
2021年10月07日 13:40 / IT・システム
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ウェザーニューズは10月7日、企業や自治体のDX推進を気象データの切り口から支援するサービス「WxTech(ウェザーテック)」で、1kmメッシュの高解像度「乾燥指数API」のデータ提供サービスを開始したと発表した。
<東京都周辺での1kmメッシュの乾燥指数のイメージ>
「乾燥指数API」は、1時間ごとの乾燥レベルを絶対湿度をもとに独自に指数化し、1kmメッシュの細かさで提供。72時間先までの乾燥レベルを「しっとり」「やや乾燥」「乾燥」「カラカラ」「超カラカラ」の5段階で予測する。
最大の特長は、業界最高解像度という1kmメッシュのきめの細かい予測の提供になる。ウェザーニューズによると、国内で乾燥データのAPIの販売はわずかで、そのほとんどが都道府県や市ごとのデータである一方、同社の乾燥指数APIは、県単位の予測ではなく、企業が求める場所により近く、より精度の高いデータ提供ができるとしている。
サービスは、クラウドを経由し、APIなどでデータを提供するため、指定した緯度経度の乾燥データを必要なタイミングに自動で取得が可能。企業システムとの連携も容易なため、化粧品やアパレル、飲料、家電、小売りなどの業種で市場のニーズに合わせた、さまざまな用途での活用ができるという。
同社では利用例として、データを参考に、化粧品メーカーが店頭でしっとり系の化粧水やシートマスクのサンプルを配布したり、飲料メーカーでは乾燥が予想される日にかくれ脱水の注意喚起とドリンク紹介の広告を打ったり、家電メーカーの場合は、先回り運転をする加湿器などの製品開発を挙げている。
すでにアパレルメーカーでの導入と予測データの提供が始まっており、今後、アプリやECサイトで、乾燥する日に静電気が起きにくい服装をレコメンドするなど、乾燥レベルに合わせた商品やファッションコーディネートのレコメンドに活用される予定という。
<乾燥指数APIと企業のビジネスデータ活用のイメージ>
さらに、乾燥指数APIと、企業が持つビジネスデータを組み合わせることで、「商品に関心があるユーザー」と「乾燥するタイミング」を選んでアプローチすることもできる。
例えば、対象商品を閲覧しているアプリユーザーに、乾燥する日が続くタイミングを絞っての乾燥クーポンの配布や、購入者に「乾燥する日が続くので、今日はしっかりと保湿クリームを塗りましょう」などといった肌ケアを促すメッセージを通知して、満足度の向上を図ることが可能になる。
また、ウェザーニューズでは、天気アプリ「ウェザーニュース」の「天気連動広告」サービスでも1kmメッシュの乾燥指数の取り扱いを開始した。
<乾燥指数の天気連動型動画広告(イメージ)>
「天気連動広告」は、高解像度気象データと、アプリのユーザーの位置情報、アプリの利用情報の分析をもとに、現在地の気象状況に応じた広告をウェザーニュース内で自動配信できるサービス。
今回、乾燥指数を導入することで、乾燥レベルによって商品広告のクリエーティブをだし分けや、乾燥が予想されるエリアに配信先を限定した広告展開ができるようにした。
具体的には、「乾燥」や「カラカラ」が予想されるタイミングで、ウェザーニュースのキャスターから、肌の乾燥やかくれ脱水への注意喚起と合わせて、肌ケア商品やドリンクを紹介するといったことができる。
ウェザーニューズでは、今回の乾燥指数APIの提供を通じて、化粧品やアパレル、飲料、家電、小売りなど、さまざまな業界でマーケティングの高度化をサポートしていくとしている。
■「乾燥指数API」サービス仕様
データ種別:乾燥指数
ランク:「1しっとり」「2やや乾燥」「3乾燥」「4カラカラ」「5超カラカラ」
空間解像度:1kmメッシュ
提供期間:通年
時間解像度:1時間(72時間先まで)
更新頻度:5回/日
■WxTech
https://wxtech.weathernews.com/
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