流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ライフ/目標年商27億円、「ザ・プライス蕨店」跡地に「蕨駅前店」

2018年07月03日 19:07 / 店舗レポート

ライフコーポレーションは6月27日、埼玉県蕨市に「ライフ蕨駅前店」をオープンした。2016年10月に閉店したイトーヨーカ堂が運営するディスカウント業態「ザ・プライス蕨店」跡地に出店した。

<ライフ蕨駅前店>
ライフ蕨駅前店

ザ・プライス蕨店は、1階から4階までの4フロアに売場面積5390m2を展開し、衣食住を販売する総合スーパーを業態転換した店舗だった。

ライフでも、多層階店舗を検討したが、競合状況を踏まえて現在、ライフでもっとも競争力がある食品に特化しワンフロアの店舗を出店した。

投資額は12億円、売場面積は2036m2、目標年商は27億円。蕨市への初出店で、埼玉県では吉川栄町店(2011年9月7日開店)以来、7年ぶりの出店で、埼玉県内11店目となる。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

新たに、大空間を生み出す大スパン工法を採用し、従来工法よりも柱の本数を大幅に削減することで、売場に開放感を創出した。

ライフで標準とする3.7mの天井を採用し、ゴンドラ什器台数を増やし、取扱いアイテム数を拡大した。

取扱アイテム数は、農産500(野菜300・果物150)、水産350(鮮魚200・塩干150)、畜産450(精肉300・加工肉150)、惣菜380、インストアベーカリー90、日配品2200、加工食品5300、生活雑貨・衣料品4120、合計1万3390アイテムを展開する。

<店舗入口>
店舗入口

部門別売上構成比は、農産14.9%、水産8.8%、畜産11.2%、惣菜10.2%、インストアベーカリー1.9%、日配品20.0%、加工食品28.0%、生活雑貨4.5%、衣料品0.5%を想定する。

1次商圏は500m圏内8001世帯・1万5493人、2次商圏は500m~1km圏内1万8348世帯・3万7062人、3次商圏は1km圏内2万6349世帯・5万2555人を想定する。

<中通路もゆったりした幅を確保>
中通路もゆったりした幅を確保

JR京浜東北線「蕨」駅から南東200mの商店街に位置し、店舗から1km圏内は単身世帯比率が47.4%、2人世帯比率は24.5%と、全体の7割が少人数世帯。年齢別人口構成では30代が16.4%と最も高く、次いで20代が14.8%となる。

年収別では1000万円以上が6.9%(埼玉県全体比マイナス1.9%)、300万円未満が32.3%(同プラス4.9%)となっている。

主なターゲットは、全体の3分の1を占める20~30代と全体の約50%を占める単身世帯で、働いている人とした。そのため、仕事帰りの来店が見込まるため、閉店時間を翌1時とした。

<惣菜コーナー>
惣菜コーナー

惣菜については、店内での最終調理を20時まで実施、インストアベーカリーも18時まで商品を作ることで、夜のお客にもできたての商品を提供する。

<インストアベーカリー>
インストアベーカリー

単身者を意識した量目の商品や簡便商材の取扱いも強化した。年収別構成では300万円未満が多いが、過度な価格訴求はせず、標準的なライフの価格帯を展開する。

<米は小容量商品も品ぞろえ>
米は小容量商品も品ぞろえ

惣菜では、店内で一つ一つ手鍋で丁寧に作るボリューム満点のかつ重や、いつでも温かいスープが飲めるスープ・カレーバーを展開する。

<スープ・カレーバー>
スープ・カレーバー

11時~14時には、作り立てのバラエティーメニューからお客がメインとご飯を組み合わせて作れるチョイス弁当(1パック税別498円)を販売する。

チョイス弁当の導入は5店目で、おかずのアイテム数を7アイテムから15アイテムに拡大した。ごはんもこれまでの白米と五穀米に加え、ワカメごはんを追加し、選ぶ楽しさを提供する。

<チョイス弁当>
チョイス弁当

<お弁当の一例>
お弁当の一例

14時以降は、食卓のメインディッシュとなる本格できたてのディナーブッフェを提供する。

<ディナーブッフェ>
ディナーブッフェ

<フライ、天ぷらはバラ販売で展開>
フライ、天ぷらはバラ販売で展開

次>> 生鮮・惣菜売上構成約50%、水産・畜産売場で生鮮惣菜を製造・販売

次へ> 1 2 3

関連記事

店舗レポート 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧