ショッピングセンター出退店/63SC増加し、テナント数9129店減少
2018年08月10日 16:40 / 店舗
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リゾームのシンクタンク・SCトレンド研究所は9月、「ショッピングセンター(以下:SC) 出店・退店動向レポート 2018」を発刊する。
2018年3月末時点でのSC数は2560SCで、2017年3月末に比べ63SCの増加となった(なお、この増加数の中には2017年4月~2018年3月に新規開業したSCが含まれるが、それら以外にSC GATEデータベースに追加登録された既存SCなども含まれている)。
一方、テナント数に着目すると、SC数が増加しているのに対し、18年3月末時点の総テナント数は13万8579店で、17年3月末に比べ9219店の減少。
SC数の増加に対しテナント数が減少していることから、空区画が増加していると考えがちだが、いくつかのテナントをまとめて大きな面積のテナントを出店させるといったことも原因として考えられる。
SCタイプ別のSC数では、小型駅ビル、小型施設_駅周辺・市街地、中型施設_駅周辺・市街地、小型施設_郊外、中型施設_郊外が増加。
大型施設_駅周辺・市街地、大型施設_郊外での減少が見られる。超大型施設もSC数を増加させている。
総テナント数では、超大型施設のみでテナント数が増加しているだけで、その他のSCタイプでは、駅ナカの横ばいを除き、テナント数が減少している。
また、SC数の増減では東京都の増加数が群を抜いている。
全体では、東京都も含め23の都道府県でSC数が増加し、SC数が減少した都道府県は10都道府県となった。
総テナント数では、SC数で群を抜いていた東京都も総テナント数では減少を示している。
他の都道府県に着目しても、総テナント数が増加したのは4つの都道府県だけで、それら以外の都道府県では総テナント数が減少。
特に大阪府、兵庫県、神奈川県、北海道、福岡県など、それぞれの地方の中核ともいえる都道府県で、総テナント数の減少が500店を超えるという結果になった。
さらに、主要な業種の業種出店SC数では、スポーツ・ホビーとファッション雑貨で減少が見られるものの、生活雑貨、食品、飲食、サービスなど、他の主要な業種では業種出店SC数が増加している。
一方、総テナント数では、12業種のうち総テナント数が増加したのでは2業種だけで、しかもその増加数は多いとは言えない結果となった。
減少した10業種の中では、ファッション、飲食での減少テナント数が多く、ファッション雑貨、スポーツ・ホビー、食品が続いている。
生活雑貨、食品、飲食、サービスといった業種では、業種出店SC数が増加しているにもかかわらず、総テナント数が減少していることから、それぞれの業種に対する期待と現実に乖離が生じている可能性が伺える。
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