通信販売業者の倒産/2018年は30件で過去最多、小規模業者が苦戦
2019年05月16日 15:30 / 経営
帝国データバンクは5月14日、2018年度の「通信販売業者の倒産動向調査」を発表した。
<通信販売業者の倒産件数>
(C)TEIKOKU DATABANK, LTD.
2018年度(2018年4月~2019年3月)の倒産件数は30件(前年度比2.7倍)で、前年度の11件を大きく上回り過去最多を更新した。
負債総額はケフィア事業振興会の倒産に伴い、2012年度の194億100万円を大幅に更新する過去最大の1020億5600万円となった。
ケフィア事業振興会(2018年9月破産)の負債が約1001億9400万円と、通信販売業者では過去最大の倒産となったことによるもの。
これは、2018年度の負債総額の98.2%を占めることとなる。
負債規模別では、「5000 万円未満」が20件(構成比66.7%)で最多。
「100億円以上」が2013年度以来5年ぶりに発生した。
業歴別では、「5~10年未満」が12件(構成比40.0%)で最も多かった。「30年以上」は5件発生し、過去2番目の水準だった。
設立10年未満の企業が半数を占めていることから、新規参入しても厳しい競争にさらされ、事業が行き詰るケースも多いという実態が浮き彫りとなった。
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