UAゼンセン/小池知事に「労働者の感染防止・安全確保、雇用維持」要請
2020年04月15日 16:30 / 経営
UAゼンセンは4月15日、小池百合子東京都知事に対し、新型コロナウイルス感染対策である緊急事態措置において、事業を継続する業種で働く労働者の感染防止・安全確保、休業を要請されている業種の雇用維持等について要請を行った。
緊急事態宣言が発出された4月7日から1週間が経ち、休業を要請された業種の労働者には雇用・所得不安が高まっている。一方で、営業の継続を要請された業種(医療・介護・保育施設、食料品販売店、飲食店、交通、工場、金融機関等)の労働者には感染リスクはもとより過重労働、顧客からの迷惑行為への対応等の不安が募っていることに対応したもの。
UAゼンセンは、繊維や化学等の製造産業で働く労働者約20万人、流通・小売業で働く労働者約105万人、飲食・ホテル・レジャーなどサービス業で働く労働者約55万人が結集した産業別労働組合。
要望では、「休業もしくは事業継続を要請する事業を都民にわかりやすく示し、該当する企業に明確に示すこと」「休業を要請する企業に対しては、従業員の雇用を維持するよう徹底した指導を行い、当該企業が利用できる政府、自治体の支援メニューの提示、手続きの代行等、支援を確実に受けられるようサポートすること。特に、営業時間の短縮を要請する場合は、営業時間短縮に伴い従業員の所得削減を招かないよう、休業手当等の支払い、雇用調整助成金の活用等の指導を徹底すること」を求めた。
また、事業継続を要請する企業に対しては、知事から明確に営業要請を行い、その内容を適切に都民に発信し、従業員の感染防止と安全確保のため以下の取り組み、支援を行うことを求めた。
事業を継続する場、「従業員の感染防止のためのガイドラインの策定と事業者への指導、助成」「高齢者、障がい者へのサービス提供に配慮した営業時間等の設定の指導」「従業員へのマスク・消毒液の安定供給」「従業員確保と過重労働防止のための営業時間規制」を要望した。
「出勤せざるを得ない従業員の子の保育等へ支援」「混乱抑止のための店舗への警察巡回の強化」「迷惑行為を軽減するための警備員増員や周知広告のための助成」「従業員の希望に応じた新型コロナウイルス感染検査の実施」を求めた。
従業員の感染防止のためのガイドラインの策定と事業者への指導、助成では、「顧客等と労働者が、感染防止のための距離を維持するための対策」「学校休業に対応する有給休暇の確実な取得」「妊産婦等リスクの高い労働者への配慮」を要請した。
さらに、顧客等と労働者が、感染防止のための距離を維持するための対策として、「一定時間内の来店、来所所人数を制限する」「一世帯当たり複数人での来店をやめるよう告知する」「掲示物等で顧客に距離を取るよう周知する」「店舗、事業所の床に、距離を示す安全マークを表示する」「不特定多数の顧客等と接触する場所へのガードの設置」といった具体策を示した。
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