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デニーズ、ロイヤルホスト/食品ロス削減の取り組みが環境省のモデル事業に採択

2022年06月01日 11:50 / 経営

セブン&アイ・フードシステムズは6月1日、ロイヤルホールディングス、SRSホールディングスと共同で、環境省「令和4年度地方公共団体および事業者等による食品廃棄ゼロエリア創出の推進モデル事業等」に「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」として採択されたと発表した。

<共通の食べ残し用持ち帰り容器>
共通の食べ残し用持ち帰り容器

今回採択されたのは、「パートナーシップによるmottECO導入事業者拡大とツール普及スキームの構築、業界、自治体、教育機関と連携した啓発活動によるmottECO普及促進」事業で、「食品ロス削減」という大きな社会課題に対し、事業者がmottECO導入と拡大を通じ、競合関係を超えたパートナーシップで取り組み、その解決を図るもの。

「mottECO」とは環境省で、利用者と店の相互理解のもとで、飲食店などにおける食べ残しの持ち帰りをより身近な文化として広めることを目的として開催した「NEWドギーバッグアイデアコンテスト」で大賞となったネーミング。4社が運営する各店舗で、顧客が食べ切れない料理の持ち帰りを希望した場合、共通の専用容器を渡し、自身の責任において持ち帰ってもらうことで、「食べ残したものは自分の責任で持って帰る文化」の普及と啓発を図る。

セブン&アイグループのデニーズ(都内全店に順次拡大予定)、ロイヤルホスト、和食さと、日本ホテルグループの東京ステーションホテル、メズム東京、オートグラフコレクション、メトロポリタンホテルズ(7ホテル)が、食品ロス削減に向けて企業、業種の垣根を越えて取り組む。

業種業態を超えたアライアンスによるmottECO実践店舗拡大、食べ残し持ち帰り用容器などツールの共同調達スキーム構築と有償化の検討、食品ロス削減と脱プラスチック両立のため、持続可能性が担保された紙素材のmottECO容器実用実験と宅配やテークアウト容器へのその応用研究、mottECO推進事業者ならではの実践経験とデータに基づいた啓発活動実施の四つの施策を柱とする。

実施期間は5月31日~2023年2月28日。

セブン&アイ・フードシステムズでは、運営するデニーズにおいて、さまざまな施策の結果、店舗の食品廃棄量を直近5年間で20%以上削減してきた。

2021年、環境省から「自己責任による食べ残し持ち帰り=mottECO(モッテコ)」が発信されたことを受け、2022年同業態のロイヤルホストと共同でその導入、普及促進を図り食品廃棄物の3分の2(デニーズ:重量ベース)を占める食べ残しの削減に取り組んでいる。

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