飲食店の倒産/23年は768件発生、居酒屋・カフェ過去最多
2024年01月10日 16:28 / 経営
帝国データバンクが1月9日発表した「飲食店」倒産動向調査によると、2023年は「飲食店」の倒産が768件発生した。
過去10年で最も少なかった前年(452件)から1.7倍に急増した。
新型コロナの感染拡大の影響で、飲食店の倒産が多く発生した2020年の780件に次ぐ過去2番目の高水準となっている。
業態別で最も多いのは「居酒屋」で204件。夜間営業の休止などによる影響を大きく受けた2020年の189件を上回って、年間最多を更新した。
コーヒー豆の価格高騰などが打撃となった「カフェ(喫茶店)」(72件)も過去最多となった。
ラーメン店や焼き肉店などの倒産も増加した(109件)。
飲食店の倒産が増加した要因の一つに、食材価格や電気・ガス代など「物価高」が影響している。足元ではメニューの値上げも進んでいるものの、頻繁な価格改定が客離れを招きかねないとの懸念も根強いという。
■倒産の関連記事
宅配ピザの倒産/1~11月、過去15年間で最多の13件
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。