イオン/23年12月は年越し需要などでイオンリテール既存店0.3%増
2024年01月10日 17:53 / 月次
イオンが発表した2023年12月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール0.3%増、イオン北海道3.2%増、イオン九州0.9%増となった。
また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海2.0%増、フジ・リテイリング0.6%減、マックスバリュ西日本0.5%増だった。ミニストップは0.9%増、ジーフット5.2%減、キャンドゥ2.6%増となっている。
<主な連結各社の12月売上高前期比伸び率一覧>
業態 | 社名 | 前年同期比 | |
全店 | 既存店 | ||
GMS | イオンリテール | 2.9%増 | 0.3%増 |
イオン北海道 | 4.7%増 | 3.2%増 | |
イオン九州 | 1.1%増 | 0.9%増 | |
SM | マックスバリュ東海 | 3.2%増 | 2.0%増 |
フジ・リテイリング | 0.6%増 | 0.6%減 | |
マックスバリュ西日本 | 0.3%増 | 0.5%増 | |
CVS 専門店 |
ミニストップ | 1.1%減 | 0.9%増 |
ジーフット | 13.7%減 | 5.2%減 | |
キャンドゥ | 4.7%増 | 2.6%増 |
12月は、新型コロナ5類移行後、初となる年末年始に向けて、田舎への帰省や国内旅行の増加に伴う需要の変化を捉え、家族や親戚で楽しめるイベント強化や、贅沢を楽しみたいというニーズに対応。有名な料亭やホテルなどのシェフが監修する「おせち」や「クリスマスケーキ」をはじめ、パーティー・ごちそうメニューを強化した。
一方、インフレや物価高で顧客の節約志向が高まる中、トップバリュでは、一部の原材料価格が安定し始めたことに加え、スケールメリットを活かして29品目の値下げを実施。9月に価格改定した31品目(第1弾)と合わせて60品目となる。
総合小売事業のイオンリテールでは、18カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。年末の年越しに向けては、ごちそうメニューを強化したほか、帰省需要に対応した「トラベルグッズ」、「手土産品」の売場を拡充。ECサイトの「イオンショップ」では、クリスマスケーキやおせちなどを拡充し、予約承り開始時期の早期化に取り組み、EC比率を高めた。
部門別には、かにや刺身、寿司など、年末年始の集う需要を捉え「ハレ型」の品ぞろえを強化した水産、デリカ、農産、グロサリー、デイリーが好調に推移。食品の既存店売上高は、前年実績を16カ月連続で上回った。外出機会の増加で売上が伸長する化粧品、調剤、ペット用品などが引き続き好調なヘルス&ビューティケアでは、22カ月連続で前年の既存店売上高を上回っている。
スーパーマーケット事業では、お客さま感謝デー・曜日市で価格やポイント販促を強化したことに加え、年末年始には贅沢なごちそうメニューや「じもの(地域商品)」の品ぞろえ強化、トップバリュの新価格アイテムの拡販などに取り組んだ結果、主要企業10社の既存店売上高は10カ月連続で前年実績を上回った。
サービス・専門店事業のキャンドゥでは、年末年始の外出需要増加に伴いネイル関連商品やマスクなどが好調に推移した。節約志向に対応した100円商品や付加価値商品を拡充した結果、既存店売上高は前年比2.6%増となっている。
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