イオン北海道 決算/3~8月営業利益16.3%減、西友9店舗取得で通期利益も下方修正
2024年10月09日 15:43 / 決算
イオン北海道が10月9日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高1691億5400万円(前年同期比4.5%増)、営業利益30億8000万円(16.3%減)、経常利益32億6500万円(11.4%減)、四半期純利益16億900万円(15.6%減)となった。
売上高は、即食関連・グロサリーが好調な食品がけん引し、過去最高となった。
一方、利益面は販管費増を吸収しきれず、減益を計上している。未来への⼈材の先⾏投資である賃上げを実施し⼈件費は14億円増加している。
業態別の売上高はGMS924億2900万円(2.3%増)、SM532億3500万円(8.1%増)、DS265億2200万円(6.3%増)。
食品は開発商品やトップバリュが伸⻑。一度も冷凍せずにおいしさを追求した「本気!」シリーズ「イオン北海道本気!のロースとんかつ」の販売を今年8月からスタートした。また、発売から50周年を迎えたイオンのプライベートブランド「トップバリュ」について、新商品の拡大や、値下げ、増量企画などを実施し、売上高5.2%増となっている。
新規出店は、2022年8月まで営業していたマックスバリュ北郷店の跡地に、5月、化粧品と医薬品の売り場を新設した「イオン北郷店」をオープンした。7月には、苫小牧市に食品スーパー「マックスバリュ」7店舗目となる「マックスバリュ苫小牧清水店」を出店し、8月には「まいばすけっと南5条西9丁目店」をオープンした。
大型活性化を4店舗で実施し、「マックスバリュ北26条店」は、顧客自身で商品スキャンができ、精算時の時間削減につながる「iレジ」を同社初導入した。「イオン根室店」では、地域になくてはならないライフラインとしての役割を担い続けるべく設備を一新するとともに、立地特性や顧客のライフスタイルに合わせた品ぞろえを実現し、買い回り環境の改善を図った。
帯広市内の「マックスバリュ」2店舗において、「マックスバリュ」から「ザ・ビッグ」への業態変更を戦略的に行い、7月に「ザ・ビッグイーストモール店」、8月に「ザ・ビッグエクスプレス春駒通店」をオープンし、好調に推移しているという。
通期予想は、西友の展開していた9店舗を承継し、再オープンするまでの費用を負担するため、利益面を下方修正した。売上高は前回予想比70億円増の3580億円(7.5%増)、営業利益20億円減の90億円(13.2%減)、経常利益21億円減の89億円(14.4%減)、当期純利益15億円減の49億円(20.9%減)を見込んでいる。
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