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ヤオコー/駅前ファッションビルに初出店、浦和パルコで新たな立地を開拓

2017年11月28日 17:15 / 店舗レポート

ヤオコーは11月22日、JR浦和駅東口駅前の「浦和パルコ」地下1階に「ヤオコー浦和パルコ店」をオープンした。

<ヤオコー浦和パルコ店>
ヤオコー浦和パルコ店

浦和パルコは、浦和駅東口前の複合施設に出店しており、さいたま市市民活動サポートセンターを上層階に有するなど、さまざまな年代のお客が訪れることが特徴となっている。

ヤオコーとして、パルコ内に初めて出店する店舗で、大丸が食品フロアとして運営していた「浦和パルコ」の地下1階に出店した。

郊外ロードサイド立地の店舗を中心に出店してきたヤオコーにとって、駅前ファッションビル内という立地は初めての取り組み。今後、都心部へ出店するにあたり新たな立地を開拓したいという。

<浦和パルコ>
浦和パルコ

目標年商は25億円で、「浦和のお客さまに豊かな食生活を提供するお店」をコンセプトに、大丸を利用していたお客も意識した高価格帯の商品も一部取り入れた。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

商圏人口は、1km圏内4万8100人(2万2100世帯)、2km圏内17万3100人(7万8500世帯)、3km圏内36万5200人(16万3200世帯)となっている。

3㎞圏内の人口は、年代別では40歳代がボリュームゾーン、次いで30歳代。世帯構成では単身世帯がボリュームゾーンとなり、次いで2人世帯となっている。

<青果側入口>
青果側入口

浦和駅西口には、伊勢丹浦和店、イトーヨーカドー浦和店があり、東口にはサミットが出店している。浦和駅周辺は商圏人口が多いこともあり、5km圏では競合店が約100店出店する地域となっている。

駅前立地という特性から、仕事帰りのビジネスパーソンやさいたま市市民活動サポートセンターを利用する高齢者やファクトリー層など、さまざまな客層に対応できる品ぞろえを目指した。

店内への出入口は駅前ロータリーに面しているほか、地下駐車場、地下駐輪場とも直結している。

<ベーカリーコーナーにイートインを併設>
ベーカリーコーナーにイートインを併設

浦和駅は1日の乗降客数が約18万人あり、特に東口周辺では、気軽に立ち寄れるカフェが不足している。

カフェ需要に対応するため、浦和パルコ地下1階には、タリーズコーヒー、熊谷珈琲、モミ&トイズ/ベーグル&ベーグル、ウフタマゴサンド、上島珈琲店といったコーヒーと軽食を提供するテナントをそろえている。

ヤオコーもタリーズコーヒーに面した青果側入口前に、イートインを併設したベーカリーコーナーを設置。イートインは約60席を用意し、駅前立地のカフェ需要に対応する。

<イタリアパンのチャバタを使用したサンドイッチ>
イタリアパンのチャバタを使用したサンドイッチ

ベーカリーはサンドイッチを強化し、世界チャンピン監修のイタリアパン「チャバタ」を使用した「チャバタサンド」や、個食商品を充実させた。

イートインコーナーでは、カフェラテやアイスクリーム、パウンドケーキなどを充実させ、憩いの場として地域一番の「カフェ」づくりを目指す。

<厚焼き玉子は店内で焼き上げる>
厚焼き玉子は店内で焼き上げる

イートインコーナーは、店内で購入した惣菜などの商品を食べることができ、駅前の店舗特性に合わせ、ランチニーズへの対応や18時以降のできたて訴求、単身者向けの個食商品の充実を図る。

惣菜は、「厚焼玉子」を名物商品へ育成し、主力のプレーンに加えて各種フレーバーを展開する。1本・ハーフ・スライスなど買いやすい商品化を行う。

寿司では、握り寿司を強化し、「デカネタ握り寿司」など、ネタの大きさや素材の味にこだわった商品を提供する。

どんぶり商品は、限定商品を加えて品そろえを充実させ、海鮮具材などを豊富に使用した選べる売場づくりを行う。

<伝統工芸品の木箸も販売>
伝統工芸品の木箸も販売

浦和パルコの地下1階は、ドラッグストアの「ココカラファイン」、100円ショップの「キャンドゥ」も出店し、近隣型ショッピングセンターのようにワンストップショッピングに対応した店舗構成となっている。

ヤオコーでも住居関連商品を充実させ、江戸の伝統工芸品である「大黒屋 江戸木箸」を初導入した。

<クッキングサポートコーナー>
クッキングサポートコーナー

「豊かで楽しい食生活提案型スーパーマーケット」を目指すため、日々の献立の提案や素材の調理方法を提案するクッキングサポートコーナーも設置した。

<支払いセルフレジを7台設置>
支払いセルフレジを7台設置

レジは、商品登録は従業員が行い、支払いをお客が行う支払いセルフレジを7台、通常レジを2台設置した。

駅前立地で、電車やバスに乗り継ぎをするなど、限られた時間で買い物するお客が多いこともあり、支払いセルフレジを増やすことで、精算時間の短縮を目指した。

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