西友/スマホレジ導入の進化型最新店舗「東大宮店」
2018年09月27日 20:49 / 店舗レポート
西友は9月27日、さいたま市見沼区に「西友東大宮店」をオープンした。2017年3月にビルの建て替えのために閉店した総合スーパー「旧西友東大宮店」の跡地に再出店するもの。
敷地オーナーが新たに建設した施設の1階にスーパーマーケット業態でテナントとして出店した。
西友は、2017年1月から「どこにも負けない価格で、確かな品質で、毎日、必要な商品を届ける」約束を売場に具現化するプロジェクトとして「私たちの約束実現プロジェクト」を開始している。
専門チームを設けて、お客に対して価格、品質・鮮度、利便性を提供するためにさまざまな調査を実施し、2018年3月22日に「柏東店」(千葉県柏市)、3月29日に「竹の塚店」(東京都足立区)、4月12日に「永山店」(東京都多摩市)をリニューアルした実験を行っていた。
東大宮店は、3店舗での検証を踏まえて、これまでの新しい取り組みの全てを集約した進化型最新店舗と位置付けた。
これまでも親会社のウォルマートが推進するローコストオペレーションに基づく、毎日低価格(Every Day Low Price)戦略を推進している。
東大宮店では、品ぞろえの最適化や新型什器を導入し、ローコストオペレーションをさらに強化し、価格、品質へ還元することを目指した。
西友初となるスマートフォン専用アプリを利用したレジ精算システム「スマホdeレジ」を本格導入し、お客のレジ待ち時間の解消も図る。
CVP推進部の松野慎太郎シニア・ダイレクターは、「私たちの約束実現プロジェクトを具現化した店舗で、東大宮店での成功事例を今後の改装などに活かしていきたい」と語る。
西友は2018年度は30店の改装を実施する予定で、2019年度も40~50店の改装を予定している。
さらに低価格で商品を毎日提供するため、新たに省力化什器を導入した。可能なかぎり、商品が納品された状態で、商品を陳列できるように、納品什器を活用した陳列を採用した。
牛乳、パン、たまごといった商品の消費期限が短く、商品回転率が高い商品については、納品什器をそのまま陳列できる売場づくりをすることで、商品補充効率を高めた。
加工食品では、一部に可動式什器を採用し、商品補充効率を高めた。加工食品のエンドプロモーションには投げ込み式什器も採用することで、短時間でエンドプロモーションを展開できる工夫をした。
エンドプロモーションの最下段は全て可動式什器を採用することで、商品陳列作業の効率化を図った。
エンドプロモーションの商品陳列は、商品の特性に合わせて柔軟に変更しており、きちんと並べることで陳列数量が増える商品や割れやすい、せんべいなどは投げ込み什器であっても商品をしっかりと並べている。
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