東京地区百貨店/11月売上2.7%増、3カ月ぶりにプラス

2024年12月24日 16:11 / 月次

日本百貨店協会が12月24日に発表した11月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1560億円(前年同月比2.7%増)で、3カ月ぶりにプラスに転じた。

11月 実数 前年同月比
売上高総額 1560億円 2.7%増
総店舗面積 67万2619m2 9.6%減
総従業員数 1万2473人 9.0%減

11月の東京地区は、入店客数は7.6%減だったものの、売上高は2.7%増となった。月後半の気温低下でコートなどの重衣料が好調に推移したほか、訪日客数が11月として過去最高を記録したことを背景に、免税売上も10月同様に高伸した。各社企画の食品催事や優待企画なども売上増に寄与した。

商品別では、衣料品は9.3%増となった。気温低下でコート、ジャケット、セーターなどの防寒商品が好調。特にコートはウール、非ウールともに好調だった。子供服・洋品はインバウンド需要もあり 4.3%増と2カ月ぶりにプラスに転換。

身のまわり品は、4.5%増だった。ラグジュアリーブランドを中心に好調が継続しており、特にハンドバッグや財布などの革小物が動いた。ホリデーギフトやボーナス需要もあり、アクセサリーが高伸した。

雑貨は4.8%増だった。高付加価値商材が好調に推移し、美術・宝飾・貴金属は7.7%増と3カ月ぶりにプラスとなった。化粧品は国内外ともに高伸し、限定品などクリスマスコフレが人気で2桁増に。

食料品は、2.1%減だった。価格高騰の影響から全品目で前年割れとなったが、菓子はギフト需要が見られたほか、和洋酒ではインバウンド需要もけん引。おせちはネット受注が増加傾向。

12月18日時点の足元の動向は、ギフト商戦も本格稼働し重衣料や化粧品が堅調だが、前年比0.8%減で推移している。

東京地区百貨店/10月売上は2カ月連続マイナスの1.1%減

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

月次 最新記事

一覧

百貨店(デパート)に関する最新ニュース

一覧

日本百貨店協会に関する最新ニュース

一覧

東京地区百貨店に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧