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大阪・淀屋橋駅西地区/オフィス・商業複合施設、26年開業へ

2022年11月02日 11:45 / 店舗

淀屋橋駅西地区市街地再開発組合とその参加組合員である大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発は11月1日、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」の新築工事を開始した。

<御堂筋の玄関口にオフィス・商業複合施設>
御堂筋の玄関口にオフィス・商業複合施設

同事業は、市街地再開発事業により敷地・建物を共同化し、オフィス主体の大型複合ビルを整備するもの。大阪市内最大規模のハイグレードなオフィスと上質なにぎわいを提供する商業施設を中心に、緑豊かなオープンスペース、中之島を一望できるビュースポット・交流施設の複合ビルを開発する。あわせて、土佐堀川沿いのパブリックスペース(大川町公園)も水辺のにぎわい空間として再整備する。2026年開業予定となっている。

低層部(1階・2階・地下1階)には、御堂筋の玄関口にふさわしい商業店舗(約4500m2・約25~30店舗)を導入し、歩行者空間と一体となった風格あるまちなみと上質なにぎわい空間を創出する。

<商業店舗(約4500m2)を整備>
商業店舗

1階は御堂筋・土佐堀通・御霊筋それぞれのストリートの特性に合わせて商業空間を計画し、特徴のある店舗を配置して外構と一体となったデザインを採用する。

御堂筋と土佐堀通、北浜通の3方向に面しては2層分の高さを持つ半屋外空間であるコリドールを設け、2階にテラスを配置することで利用客の視線が立体的に交差し、店舗のにぎわいをストリートに送り込む。

西面の御霊筋側は、ストリートに直接面した店舗配置とし、豊かな緑に囲まれた屋外空間を計画している。大阪メトロ淀屋橋駅と直結する地下1階と、2階に本施設・近隣のオフィスワーカーのニーズに対応した物販・飲食・サービス店舗をオープンする。

<施設断面図>
施設断面図

オフィス北面は「水都大阪」を代表する水辺空間である土佐堀川・中之島のオープンスペースに直接面しており、水と緑の景観や歴史的建築物が広がる眺望となっている。御堂筋沿道地区で唯一の立地環境の優位性を最大限オフィス空間の魅力につなげるため、より開放的な窓まわりとなる計画だ。

withコロナ時代の働き方をサポートする感染症対策としてオフィスの機械換気量を通常の約25%増として約2回換気を確保する。各窓面に自然換気口を設け、高層ビルでもワーカー自身が自発的に外気取り入れ可能とする。

<眺望テラス>
眺望テラス

御堂筋に面した高さ50mの地上11階には、一般人も利用できる眺望テラス(屋上庭園、カフェラウンジなど)を整備する。屋上空間を眺望テラスとして整備しオフィスワーカーのサードプレイスとしての利用、都市景観、水辺景観を臨む魅力的な屋外空間とするもの。

また、土佐堀通側の敷地内のオープンスペース整備、土佐堀川に面した水辺のパブリックスペースである大川町公園(既存)の再整備により、エリアのシンボルとなる水辺のにぎわい拠点を創出するとともに、中之島を中心とした水辺の回遊性の向上を図る。

御堂筋の玄関口で中之島に隣接する大阪随一のロケーションを生かし、御堂筋にふさわしい上質なにぎわい、敷地内・大川町公園など水辺の豊かなオープンスペースの創出、脱炭素社会の実現に向けて積極的な省エネルギー・低炭素化に取り組むことで、大阪・淀屋橋エリアの再生・成長、にぎわい・潤いのあるまちづくりに貢献していく。

■淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業
施行者:淀屋橋駅西地区市街地再開発組合
所在地:大阪市中央区北浜4-1
アクセス:大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」・京阪本線「淀屋橋駅」地下直結
施行地区面積:約1.7ha
敷地面積:約7206m2
延床面積:約13万2330m2
主要用途:事務所、店舗、駐車場など
階数/建物高さ:地上29階・地下2階/約135m
設計/施工:都市計画・事業コンサルタント・基本設計・実施設計・監理:日建設計
施工:大林組

■事業スケジュール
2019年8月:都市計画決定
2020年7月:淀屋橋駅西地区市街地再開発組合設立認可
2021年5月:権利変換計画認可
2021年10月:解体工事開始
2022年11月:新築工事開始
2025年12月:建物完成(予定)
2026年:開業(予定)

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