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UAゼンセン/そごう・西武に「早期に雇用確保を前提とした経営計画を」

2023年09月07日 13:09 / 経営

UAゼンセンの松浦昭彦会長は、8月31日そごう・西武労働組合が西武池袋本店においてストライキを実施したことについて、「株式譲渡をめぐる雇用不安について、セブン&アイホールディングス経営陣との交渉の中で解消されなかったことから、ストが実行された。引き続き、新たな経営陣には、早期に雇用の確保を前提とした経営計画を示し、真摯に労使交渉の収束を図ってもらいたい」との所感を述べた。

<松浦昭彦会長>
松浦昭彦会長

9月7日行われた活動報告に関する記者会見で、明らかにしたもの。

松浦会長は、「そごう・西武労働組合、セブン&アイグループ労連とともに、経営陣に対し、最後までストに至らない経営判断を求めていたので、残念であった。スト権は労働組合としては、正当な権利ではあるが、地域住民、顧客のことを考えると苦渋の決断だったと受け止めている」としている。

また、今回のストが他社に与える影響について、「この20年物価がほとんど上がらず、賃上げも低調で、ストを打つまでにいたらなかった。諸外国を見ると、物価上昇と賃上げに相関関係があり、これからは物価上昇により、一つの戦術としてストが増えていくのではないかと考えている。今後、体力があるにもかかわらず賃上げが行われない企業に対し、そういうことも考えねばならないのではないか」と話した。

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