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高島屋/3~5月は国内百貨店堅調で営業利益66.4%増

2023年07月03日 10:30 / 決算

高島屋が6月29日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、営業収益1055億5700万円(前年同期比4.2%増)、営業利益110億3800万円(66.4%増)、経常利益116億2100万円(59.2%増)、親会社に帰属する当期利益85億4000万円(59.8%増)となった。

<高島屋>

百貨店業での営業収益は771億2700万円(3.7%増)、営業利益は65億700万円(86.7%増)となり、国内百貨店は、増収増益だった。コロナの収束傾向による社会経済活動の活性化もあり、入店客数が増加したことに加え、インバウンドを除く国内顧客売上高は、婦人服、紳士服、化粧品など、ファッション関連商品を中心に堅調に推移した。

また、インバウンド売上高においても、特にラグジュアリーブランドをはじめとする高額品が好調であり、円安による客単価の上昇も売上高を押し上げた。さらに、各店で開催した「大北海道展」などの物産展や、京都店、日本橋店で開催した「御即位5年・御成婚30年記念特別展 新しい時代とともに―天皇皇后両陛下の歩み」は、多くのお客が来場した。

一方、今後の国内顧客売上高は、物価高の影響など、不透明な状況が続いており、引き続き、品揃えの拡充や販売力の強化を推進し、お客のニーズに対応する。また、商品利益率についても、高率であるファッション関連商品の売上高伸長により、改善が見られており、コスト構造改革の継続とともに、利益拡大に取り組んでいる。

海外(2023年1月~3月)も、増収増益となった。シンガポール高島屋は、コロナ影響の反動に加え、内需が堅調に推移したことやインバウンドの回復もあり、売上高が伸長し、ホーチミン高島屋でも売上高の回復が見られ、2社については、増収増益となった。また、サイアム高島屋も売上高の回復により増収し、赤字幅が縮小した。一方、上海高島屋は、一時的にコロナ感染が急拡大したことにより、売上高の回復が遅れ、減収減益となった。

商業開発業での営業収益は125億7400万円(12.4%増)、営業利益は34億5400万円(40.7%増)だった。国内は、入店客数増加や賃料収入の回復もあり、増収増益となった。海外も、トーシンディベロップメントシンガポールPTE.LTD.が運営する「シンガポール高島屋S.C.」がコロナ影響からの反動や、2月の政府による終息宣言により、入店客数が増加したことなどから、増収増益だった。金融業での営業収益は43億9200万円(2.4%増)、営業利益は12億4800万円(3.6%増)となった。カード取扱高が伸長したことにより、増収増益となった。

通期は、営業収益4750億円(7.1%増)、営業利益375億円(15.3%増)、経常利益375億円(8.6%増)、親会社に帰属する当期利益245億円(12.0%減)を見込んでいる。

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