セブンカフェ/2019年2月末50億杯突破「カフェラテ」一新で客数増へ
2018年10月25日 18:49 / 商品
セブン-イレブン・ジャパンは11月1日、「セブンカフェ カフェラテ」をホット・アイスともにリニューアルする。
リニューアルでは、よりなめらかな口当たりとクリーミーな味わいを目指した。
価格は、ホットカフェラテレギュラー税込150円、ラージ200円、アイスカフェラテレギュラー180円、ラージ250円を据え置いた。
セブンカフェは、2013年1月には発売し2013年5月には5000万杯を突破した。2019年2月末には累計で50億杯を突破する見込みだ。
コーヒー専門店数は2013年に4580店だったが、2018年は5310店と5年間で15.9%増加する見込みだ。
ブラックとカフェラテの注文数を100とした場合の注文比率で、コーヒー専門店はブラック67.0%、カフェラテ33.0%なの対して、セブン-イレブンではブラック83.0%、カフェラテ17.0%となっていることに着目した。
商品本部の高橋広隆FF・惣菜部統括マネジャーは、「セブン-イレブンのカフェラテの注文比率は、コーヒー専門店に比べると16%も少ない。このカフェラテを強化することにより、新規のセブンカフェの顧客獲得につながる」と語る。
ターゲット層は20~40歳代の働く女性たちとした。電子マネーnanacoのデータによると、ブラックの利用客の約70%は男性で、リピート率は55.4%、認知度は68.4%だった。
一方、カフェラテの利用客の約60%は女性で、リピート率は37.7%、認知度は38.2%となった。ブラックに比べて、カフェラテの認知度は約半分にとどまっている。
ブラック、カフェラテともに早朝6時~8時に売上のピークを迎えるが、カフェラテは14時~16時にも売上の山がある。
14時~夜帯の売上構成比は、ブラック28%、カフェラテ40%で、14時以降の売上拡大が期待できる。
高橋統括マネジャーは、「セブンイレブンは、セブンカフェを中心に運営しているわけではないが、今回のリニューアルをきっかけに、いままでセブンイレブンに来たことのなかったお客さんに、もっとセブンイレブンを知って頂く事ができれば良いと思っている」と語る。
リニューアルでは、まろやかな口当たりとクリーミーな味わいの「カフェラテ」に必要なきめ細かい泡立ちをさらに追求し、専用ミルクへの抽出時の熱の加え方を調整することで、利用的な泡立ちを実現した。
カフェラテの大切な要素である専用ミルクの原料を変更し、ミルク本来の甘味とコクがより感じられるよう仕立てた。素材・製法を見直すことで、より本格的な「カフェラテ」に進化した。
もっこりしたミルクの泡で美味しさをアップさせ、泡の高さは18.0mと、従来比で約30%アップした。よりきめ細かい泡の大きさを実現したことで、一口目から違いがわかる味わいに仕上げた。
カップデザインも変更し、セブン-イレブンのシンボルである3色のラインを凹凸で表現し、質感・手触りを向上させたオリジナル表面加工を採用した。セブンカフェのシンボルマークを大きく強調し、よりシンプルに変更した。
リニューアルの認知度を高めるため、11月1日から新TVCMを放映するほか、セブン-イレブンアプリの利用者にカフェラテの1無料券を配布する予定だ。
また、ブラックコーヒーでは、新型コーヒーマシンを導入し、カップのサイズを自動識別する機能を加えた。これまでは、お客がサイズを選択して抽出ボタンを選択するため、ボタン操作に迷うお客もいたという。
抽出時間は45秒から39秒に短縮し、わずか6秒であっても抽出時間を短くすることで、忙しいお客が缶コーヒーに流れるのを防ぐ。
清掃時に取り外す部品と拭くカ所を削減することで、毎日実施しているマシン清掃の時間を5分削減することを目指す。新型コーヒーマシンを導入することで、お客・加盟店双方の利便性をアップさせる。
新型コーヒーマシンは、新店やリニューアルで導入し、今までの売れ行きや店舗立地を踏まえて順次、拡大する。
高橋統括マネジャーは、「ブラックの売上を維持した上で、カフェラテの売上構成比でまず25%を目指したい。最終的には、コーヒー専門店と同じくらいの33%までもっていきたい」と語った。
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