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ローソン/女性向けスイーツ強化、目的買いで客数・単価アップも

2019年08月06日 17:00 / 商品

ローソンは8月6日、「バスチー」「ザクシュー」など新感覚スイーツを強化した結果、スイーツを購入する顧客の客単価が、通常客と比べて約1.2倍になったと発表した。

同日、都内で開催した新商品発表会で明らかにしたもの。「新感覚スイーツ」の開発で、女性客の取り込みを強化した結果、スイーツ目的買いの顧客が増え、客数増にもつながった。

<新感覚スイーツのバスチーが大ヒット>
バスチー

「新感覚スイーツ」は、3月「バスチー」「ザクシュー」、5月「どらもっち」、6月「サクバタ」を発売している。食感、見た目、味わいが新しく、女性がワクワクするようなスイーツを目指して開発した。

8月20日に「プレミアムバスチー」(320円)、「どらもっち チョコチップ&ホイップ」(180円)、8月27日に「サクバタ サクッとバターサンド ベリベリチーズ」(230円)、「モチーズ もちもち~ず チョコ」(140円)、「ぷるシュー ぷるるんとしたプリンシュー」(195円)を販売し、発売3週間でスイーツ売上前年同期比50%増を目標としている。

デイリー部の坂本真規子シニアマネージャーは、「ローソンのウチカフェは、いつでもおうちがカフェになるというコンセプトで、女性が家でゆったりとスイーツを食べることをイメージして開始した。プレミアムロールケーキのヒットなどで順調に成長してきたが、近年、男性と女性が購入しているものがシュークリームやカップデザートなどほぼ同じで、女性を取り込む商品が弱かった」。

「お客様から、ローソンのスイーツは安全安心だが、ワクワク感がないという声もいただき、女性が楽しめるバスチーなど新感覚スイーツを販売した。3月以降好調な実績が続いており、7月直近も2ケタ伸長している」と説明した。

<3月以降好調な実績が続いている>
3月以降好調な実績
※出典:8月6日発表会資料(以下同)

「バスチー」は、カリッとした香ばしいカラメルの表面と、中は濃厚しっとりのチーズが楽しめるレアでもベイクドでもないチーズケーキで、累計販売数1900万個を突破した。

3月26日の発売から7月29日で18週連続でデザートの売上高1位を維持。発売から3日間で100万個を販売し、同社のロングセラー「プレミアムロールケーキ」の5日間で100万個販売を超えた。

<どらもっち チョコチップ&ホイップ>
どらもっち

バスチー発売以降も、ネーミングや食感の新しさが支持された「どらもっち」「サクバタ」のヒットが続き、カテゴリー売上高は25%増となった。

<サクバタ サクッとバターサンド ベリベリチーズ>
サクバタ

5月7日に発売した、歯切れのよいもっちりした生地にクリームをたっぷり詰めた「どらもっち」はシリーズ累計約600万個となった。6月18日に発売した、クッキー生地と分厚いバタークリームを組み合わせた「サクバタ」はシリーズ累計約300万個を突破した。

ローソンのスイーツ売り上げの男女比は、男性4:女性6だが、新感覚スイーツは男性3:女性7となっている。

<ぷるシュー ぷるるんとしたプリンシュー>
ぷるシュー

坂本氏は、「20代はサクバタ、30~40代はバスチー、40~50代にどらもっちが好評。女性に女性向けの新感覚スイーツが受け入れられている。ローソンのスイーツは売上比率で全体の4~5%だが、スイーツの目的買いで新規顧客獲得が見込める。デザートを購入する方は、明日の分、人の分など複数個購入することが多いので客単価も通常の1.2倍になる。スイーツ市場のコンビニのシェアは20%程度で、まだまだ伸ばせる余地があり、今後もスイーツを強化する」と話している。

<スイーツ市場のコンビニのシェアは20%>
コンビニのシェアは20%

今後、定番の「バスチー」以外は、期間限定商品を継続的に発売し、新感覚スイーツを拡充する考えだ。

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