セブン&アイ・フード/リコー、TBMと連携「LIMEX」資源循環モデル開始
2020年06月04日 10:03 / 商品
セブン&アイ・フードシステムズ、リコージャパン、TBMは、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」を用いたシートで作成したメニューを使用後に回収し、店舗で使用するトレーに再生利用する資源循環アップサイクル)スキームを構築したと発表した。
セブン&アイ・フードシステムズが運営するカフェ業態「麴町珈琲」で使用されたLIMEX製のメニューを回収し、ペレット化した素材などを用いてドリンクバー用のトレーに再製品化し、デニーズ店舗で使用する取り組み。
メニュー表はリコー製カラープロダクションプリンター「RICOHPro7210S」で印刷する。セブン&アイ・フードシステムズは、今後、LIMEX製品の導入店舗を拡大するとともに使用の拡大を進める。
この取り組みを通じて、限りある水資源の有効活用、石油依存の低減、新たな循環型システムの構築などを図り、持続可能な社会の実現につなげる。
近年、EUや中国をはじめとする多くの地域・国々では、経済政策としてサーキュラー・エコノミーを取り入れており、日本においても循環型社会を目指す方針を掲げるなど、今後、資源循環に向けた体制整備が進んでいくことが予測される。
TBMが開発したLIMEX(炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料)は、原料に水や木材パルプを使用せず紙や、石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックに代わるシートストーンペーパーとは異なるLIMEXシートやペレットLIMEXペレットを製造することが可能。
水や森林、石油などの枯渇資源の使用量を抑えながら、紙やプラスチックの代替となる新素材として注目され、多くの企業で導入が進んでいる。
今回の取り組みは、セブン&アイ・フードシステムズ、TBM、リコージャパンの3社が連携し、これまで検討を進めてきたLIMEXの資源循環スキームを共同で構築することで、サーキュラー・エコノミー(循環経済)の推進に貢献するという。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。