イオン/10万台のレジにVisaのタッチ決済導入、グループ全社に展開
2018年04月16日 15:05 / IT・システム
イオンは2019年3月から2020年3月にかけて、ビザ・ワールドワイド・ジャパンが提供する、国際標準規格のType A/Bによる非接触決済(以下、タッチ決済)を導入する。
<10万台のレジにVisaのタッチ決済導入>

全国の総合スーパーやスーパーマーケット、ドラッグストアなどイオングループ各店約10万台のレジに、Visaのタッチ決済が可能な決済端末を順次導入する。10万台は、同社グループのレジほぼすべてとなる。4月16日現在、国内のグループ店舗は1万6922店となっている。
<カードを渡すことなく端末にタッチするだけで支払い可能に>

Visa のタッチ決済は、日本を含む世界70以上の国と地域で展開されている、国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。
<従来は店員にカードを渡していた>

店員にカードを渡すことなく端末にタッチするだけで支払いが可能で、安全性と利便性を両立させた。
イオングループは2020年までに、現行の電子マネー「WAON」やクレジットカードなどを中心に現金以外での決済比率80%以上を目指している。
また、Visaブランドのイオンカード全券種(一部交通系提携カードを除く)について、2018年9月から半年間にかけて、Visaのタッチ決済機能を搭載したクレジットカードの発行を開始する。
希望者にも、有効期限による切り替え前に、Visaのタッチ決済機能を搭載したクレジットカードを発行する。
<イオンの鈴木正規執行役、岡崎執行役、安渕社長>

ビザ・ワールドワイド・ジャパンの安渕聖司社長は、「日本では5000円以下の決済の91%が現金でされており、しかも、この少額決済の市場は100兆円とみられ、キャッシュレス化の推進には少額決済への対応が欠かせない。」と説明。
イオンの岡崎双一・GMS担当執行役は、「安全性と利便性を両立させたタッチ決済で、おつりの受け渡しやカードのサインなどレジでの時間が短縮され、お客様のレジ待ち時間が削減される。また、現金取り扱いが減ることで、労働時間削減、人件費低減も期待している」と話した。