流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





コンビニ/11月既存店、セブン2.4%減、ファミマ4.6%減、ローソン4.7%減

2020年12月10日 16:05 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した11月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが2.4%減と2カ月連続で前年割れとなった。また、ファミリーマート4.6%減、ローソン4.7%減、ミニストップ5.5%減となり、全社が前年割れとなった。

■セブン-イレブン(2020年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億円)
既存店売上高は、前年同月比2.4%減、客数7.8%減、客単価5.9%増となった。チェーン全店売上高3.1%減、店舗数は2万973店だった。

既存店売上高は、2カ月連続で前年割れとなった。客数は13カ月連続マイナスだが、客単価は13カ月連続プラスとなった。

11月度は、新型コロナウイルス感染の再拡大や、それに伴い集客を目的とした大型販促を控えたことなどにより、既存店売上高が前年を下回った。

客数は、新型コロナウイルス感染の再拡大を背景に、事業所立地の店舗を中心として、前年を下回った。一方、客単価は、自宅で食事をする機会が増えることで「1カ所の買い物で食卓のすべてをそろえる」という、まとめ買いのニーズが継続しており、前年を上回った。

■ファミリーマート(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆9650億円)
既存店日商は4.6%減、客数11.7%減、客単価8.1%増。全店売上高1%増となった。

店舗数は単体では、出店12店、閉店9店、純増3店、合計1万5733店だった。

エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州389店、JR九州リテール206店、合計923店で、国内合計1万6656店となった。

順調に客数は回復していたが、3連休以降、新型コロナウィルス感染患者数の拡大に伴う外出自粛の影響が客数で見られた。

ニューノーマル(新常態)の生活に沿った関連商品(日配・生鮮・冷凍食品・酒・日用品)が引き続き好調に推移した。中でも、自分へのご褒美、家族へのお土産としてプチ贅沢を楽しめる手づくりデザートは、スフレプリンのほか、11月3日に発売した「プリン!?なチーズケーキ 」と「ショコラチーズケーキ」の新商品が好調に推移し、デザートの押上げに貢献した。

■ローソン(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆5069億円)
既存店売上高4.7%減、客数11.6%減、客単価7.8%増。全店売上高2.7%減。

店舗数はグループで、出店31店、閉店22店となり、総店舗数は1万4503店となった。

コロナ禍において需要が増加していることをうけ、強化に取り組んでいる5つのカテゴリー(生鮮品・冷凍食品・日配食品・酒類・常温和洋菓子)は、いずれも前年を大きく上回った。紙・衛生用品も引き続き前年を大幅に超えた。

調理麺は、全国各地の人気店が監修したレンジ麺「RAMEN YOKOCHO(ラーメンよこちょう)」シリーズの商品販売が好調に推移し、前年を上回った。

アイスクリームは、10月下旬から11月にかけて順次発売したピスタチオフレーバーの「Uchi Cafeアイス」シリーズ4品が好評を博したことなどから、前年を大きく超えた。

玩具は、店頭キャンペーンを実施した「鬼滅の刃」の関連商品が人気となり前年を大幅に上回った。たばこは、既存店売上高前年比を0.5%程度押し上げる要因となった。

■ミニストップ(2020年2月期:チェーン全店売上高3140億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は5.5%減、客数11.4%減、客単価6.7%増となった。全店売上高は5.7%減だった。

店舗数は、出店2店、閉店1店で、期末店舗数は2000店となった。

11月度はコロナ禍におけるニューノーマルへの対応を基本に、巣ごもりによる伸長分類の品ぞろえ拡充や、ブラックフライデーを活用したプロモーションを実施した。これらにより客単価は前年より向上したものの、客数は引き続きコロナ禍での影響を受け、売上は前年を下回った。

関連記事

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧