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コンビニ/5月既存店、セブン1.8%増、ファミマ7.4%増、ローソン4.5%増

2021年06月10日 14:35 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した5月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが1.8%増と3カ月連続でプラスとなった。

ファミリーマート7.4%増、ローソン4.5%増、ミニストップ3.2%増となり、3社とも4月に続き2カ月連続で前年を超えた。

■セブン-イレブン(2021年2月期:チェーン全店売上高4兆8706億円)
既存店売上高は、前年同月比1.8%増、客数3.1%増、客単価1.3%減となった。チェーン全店売上高2.8%増、店舗数は2万1090店だった。

既存店売上高は、3カ月連続で前年を超えた。客数は2カ月連続でプラスとなったが、客単価は2カ月連続でマイナスとなった。

5月度の状況は、昨年の全国的な強い行動自粛による人の動きの大きな減少があったことも影響し、売上・客数ともに前年を上回った。客単価は、ワンストップショッピングの傾向は継続しつつも、昨年と比較すると巣ごもり需要の緩和も見られたことから、1.3%減となった。

東海以西エリアでは記録的に早い梅雨入りとなり、全国的に気温が低く多雨の状況ではあったが、一部エリアでは近場の行楽を楽しむなど、人の動きもあったことから、ソフトドリンクや米飯、調理パンなどを中心に販売が伸長した。

■ファミリーマート(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆7643億円)
既存店日商は7.4%増、客数8.5%増、客単価1.0%減。全店売上高7.9%増となった。

店舗数は単体では、出店13店、閉店15店、純減2店、合計1万5718店だった。エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州387店、JR九州リテール204店、合計919店で、国内合計1万6637店となった。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の延長や、発令地域の追加の影響は見られるものの、都心部やオフィス街でも客数が前年を上回り、売上・客数は前月に続き回復傾向が鮮明に見られた。ファミマ40周年「40のいいこと!?」の施策も引き続き好調に推移し、5月の売上・客数の既存比押し上げに貢献した。

さらに、消費者のライフスタイルに合わせた品ぞろえの強化・拡充をしている、日用品と日配・生鮮品や惣菜などの日常使い商品も引き続き好調を維持した。

■ローソン(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆3497億円)
既存店売上高4.5%増、客数5.8%増、客単価1.2%減。全店売上高6.2%増。店舗数はグループで、出店42店、閉店15店となり、総店舗数は1万4612店となった。

昨年来取り組んでいる、徹底した感染対策とニューノーマルにおける新たな需要への対応を進めた。生鮮品・冷凍食品・日配食品・常温和洋菓子・酒類などは、お客の日常生活をサポートする商品として定着させることを目指し、売場作りに取り組んでいる。

米飯・調理麺・カウンターファストフード・「まちかど厨房」(店内調理サービス)などの商品は、人の動きに合わせた品ぞろえ強化による需要獲得に取り組んだ。

生鮮品や冷凍食品・日配食品などは、日常使いの商品の需要が依然高く、売上が伸長した。米飯は、3月にリニューアルを実施した新しいチルド弁当シリーズや、「金しゃりおにぎりシリーズ」が好調に推移した。

カウンターファストフードは、「からあげクン」や「鶏から」などの定番商品が好調に推移した。店内調理サービス「まちかど厨房」(現在約6500店舗で提供)は、人気の外食企業とコラボレーションした商品が好評を博した。玩具は、エンタメくじや「鬼滅の刃」関連商品が売上に寄与した。

なお、たばこは既存店売上高前年比を2%程度押し上げる要因となった。

■ミニストップ(2020年2月期:チェーン全店売上高2909億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は3.2%増、客数4.3%増、客単価1.0%減となった。全店売上高は4.1%増だった。店舗数は、出店0店、閉店9店で、期末店舗数は1983店となった。

新型コロナウイルス感染症対策として発出された、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が続いたことに加え、西日本では例年に無く早い梅雨入りとなった天候不順など、お客の来店動向に影響を与えた。そのような環境の中、食事に対するニーズに応えるべく、前月に引き続き「やみつキッチン」シリーズの展開を強化した。

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