イオンが3月10日に発表した2月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール3.4%増、イオン北海道4.6%増、イオン九州5.8%増となった。
また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海0.5%減、フジ・リテイリング5.7%増、マックスバリュ西日本1.2%減だった。ミニストップは0.6%減、ドラッグストアのウエルシアホールディングスは3.1%増だった。
<主な連結各社の2月売上高前期比伸び率一覧>
業態 |
社名 |
前年同期比 |
全店 |
既存店 |
GMS |
イオンリテール |
5.0%増 |
3.4%増 |
イオン北海道 |
3.5%増 |
4.6%増 |
イオン九州 |
6.0%増 |
5.8%増 |
SM |
マックスバリュ東海 |
0.2%減 |
0.5%減 |
フジ・リテイリング |
7.6%増 |
5.7%増 |
マックスバリュ西日本 |
0.9%減 |
1.2%減 |
CVS
専門店 |
ミニストップ |
2.8%減 |
0.6%減 |
ウエルシアHD |
10.1%増 |
3.1%増 |
コックス |
21.7%増 |
33.6%増 |
ジーフット |
26.7%増 |
32.7%増 |
キャンドゥ |
7.0%増 |
6.1%増 |
2月は、新型コロナの流行に伴う行動規制の解除や気温の上昇に対応すべく、春物商品や新生活需要を捉えた商品の展開に注力した。また、節分の日には「神戸牛」や「伊勢えび」など高級食材を使用したこだわりの「恵方巻」の販売に取り組む一方、身の回りの商品やサービスの値上げが相次ぎ、お客の生活防衛意識がますます高まる中で、トップバリュ・ベストプライスを中心に、生活必需品の価格維持にも努めた。
総合小売事業のイオンリテールにおいては、既存店売上高が8カ月連続で前年実績を上回った。食品の部門別では、特別感のあるチョコレートを多数揃えてバレンタインセールを強化したグロサリーや節分の日の「鮨よしたけ」監修の「恵方巻」新商品を展開したデリカ、各地の産直フェアなどごちそうメニューを品揃え拡充した日配、農産が好調に推移し、既存店の食品売上高が前年実績を6カ月連続で上回った。
また、行動制限がない中で卒業、新入学シーズンを迎え、フォーマル衣料やトラベルグッズ、カジュアルの外出着を拡充した衣料の売上高は、前年実績を約2割超えた。加えて花粉症対策商品やペット関連商品が好調に推移したヘルス&ビューティケアの既存店売上高は、12カ月連続で前年を上回る結果となった。
スーパーマーケット事業では、トップバリュの拡販やこだわりの「じもの」食材を使用した「ハレ型」のごちそうメニューの拡充のほか、曜日市やポイント販促の強化にも取り組んだ結果、主要企業10社計の既存店客数が、4カ月連続で前年実績を上回った。
ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスは、花粉症関連商品(内服薬、点鼻薬、目薬)の販売が好調となったほか、行動規制の解除に伴い外出機会が増加したこともあり化粧品の売上が伸長した。
サービス・専門店事業のコックスは、気温の上昇とともにロングTシャツやイージーストレッチパンツなど春物衣料や新生活に対応したセレモニー商品の販売が好調となり、既存店売上高が前年比33.6%増と大きく伸長した。靴専門店のジーフットでは、シーズンアイテムや超軽量・はっ水機能を備えたPBスポーツシューズの新商品の販売が好調で、既存店売上高が前年比32.7%増と大きく伸びた。
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