ファミリーマート/植物工場で栽培された野菜の普及で協業
2020年08月31日 14:50 / 経営
ファミリーマート、レスターホールディングスとレスターHDの子会社で植物工場事業を行うバイテックベジタブルファクトリー(VVF)は8月31日、植物工場で栽培された安全・安心な野菜の普及に向けて協業し、ファミリーマート商品へ導入を拡大すると発表した。
植物工場の野菜は、閉鎖された環境で栽培を行うため、天候や災害による影響を受けにくく、一年を通して安定した供給が可能となる。虫がつかないため農薬を使用する必要がなく、安全・安心であることが特徴となっている。
また、野菜の洗浄などの手間も少なく済むことから、省力化・省資源化につながる。捨てる部分が少ないことからフードロスも最小限に抑えられ、環境負荷も軽減できる。
ファミリーマートは2015年4月から植物工場で栽培された野菜を中食商品に導入しており、年々展開地域を拡大し、11月までに、北海道・沖縄県を除く全国約16,000店で展開する。
現在、ファミリーマートにおける植物工場で栽培された野菜の使用量は、導入当初と比較し約60倍となっている。
今後も、より安全・安心な野菜を使った商品をお客様に安定的に届けるため、従来の露地栽培の野菜と組み合わせながら、植物工場で栽培された野菜の使用を拡大する。
レスターHDとVVFは、国内最大規模の完全閉鎖型植物工場を全国に5カ所(秋田県鹿角・大館、石川県七尾・中能登、鹿児島県薩摩川内)擁しており、全ての工場において食の安全と持続可能な生産活動を実行する優良企業に与えられる世界共通ブランドGLOBALG.A.P.を取得した。
工場運営にあたっては、自治体や地元農家のほか、主婦層、高齢者も参画し、地元農業との共存、地域貢献、地域雇用創出を目指している。
今回の協業を通じて植物工場野菜の更なる普及と業界の発展に貢献し、幅広い消費者に植物工場野菜を届けるとともに、共同で植物工場ならではの野菜の開発を目指す。
今後も、ファミリーマート、レスターHD及びVVFは、植物工場で栽培された安全・安心な野菜の普及に向け協業する。
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