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デニーズ/全店のラミネート掲示物に石灰石を主原料とする素材採用

2022年01月26日 15:20 / 経営

セブン&アイ・フードシステムズは1月26日、運営するデニーズ全店(332店舗)のラミネートされた掲示物(ポスター、POPなど)をTBM社の石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」(ライメックス シート)に順次切り替えると発表した。

<全店のラミネート掲示物に「LIMEX Sheet」採用>
全店のラミネート掲示物に「LIMEX Sheet」採用

「LIMEX」は、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材。6000以上の企業、自治体にて採用されており、世界40カ国以上で特許を取得。COP、G20の国際会議で紹介された。日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットホームに登録されている。

従来のPPフィルムでラミネートされた掲示物を「LIMEX Sheet」に替えることにより、石油由来プラスチックの使用量と製造時に必要とされる水を削減可能。原料に木材パルプを使用しないため、SDGs(持続可能な開発目標)の6「水資源の保全」、12「責任ある消費と生産」、13「気候変動対策」、15「陸域生態系の保全」などに貢献できるという。

また、店頭でのラミネート加工の工数が減ることで、店舗スタッフの作業時間が大幅に削減されることも期待している。

従前よりデニーズ店頭の掲示物、セブン&アイ・フードシステムズで使用されている「LIMEX Sheet」の名刺は、テルベが印刷、供給している。今回の掲示物はオフセット印刷をTBM、オンデマンド印刷をテルベが担う形式で共同供給する。

2020年6月には、セブン&アイ・フードシステムズが運営する店舗で使用された「LIMEX」製のメニュー表を回収し、ドリンクバー用のトレーとして再生利用する資源循環モデル(アップサイクル)を構築している。その取り組みに続き、掲示物のアップサイクルも検討しており、「LIMEX」を通じたマテリアルリサイクルの推進を目指す。

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